ぼやきぼやかれ、ふりふられ。

映画や本や神社や展覧会。あとは日々のつれづれです。

優しさのカタチ。

2015-01-26 22:42:55 | 日記
娘と電車に乗った。

並んで座っていた私たちのそばに、70才過ぎたくらいのお爺さんが乗ってきた。

満席だったので、私は娘の腹をちょいちょいとつついて目配せし、察した娘(11才)はすーッと立ち上がり
「どうぞ。」
と一言。(えらいぞ!娘♪)

ところがご老体、私の顔をチラリと見ると
「いやいや…」

私が、
「大丈夫ですよ、どうぞ。」
と促すと、
「いえいえ…こんな小さなお嬢さんを立たせといたら危ないから…」

ご老体は
(子供立たせないでお前が立てよ)
と言いたげな顔で私をじっと見ていたけど…。

私も娘も全然腑に落ちない。

やり場なく立ちつすく11才女子の淋しげな顔といったら…。

私は
「いいよ…座らせて貰いなさい」
と娘を席にうながし
変な空気の流れる時間をじっと耐えぬきました。

私が立って席を譲ったら正解だった?
おそらくご老体はそれなら納得して座ったのかも。

もちろん、娘がいなくて私ひとりだったら私が席を譲りましたよ。
でも、満席の中、勇気をもって席を譲った娘の優しさを無下にされたことがとても悲しい。

私って、ダメ人間?


譲る側の優しさは当然。
譲られる側にも優しさが必然。