円高は短期的には輸出企業にマイナス要因だが、長期的に見れば体質改善を促しプラスとなるとの見方は多い。市場では「世界有数のブランド力が消えるわけではないし、ハイブリッド車など省エネ技術も有しており中期的な成長力は依然高い。体質改善が進めば逆にチャンスとなる」(準大手証券エクイティ部)との声も出ている。<財務体質の強さがあらためてクローズアップ>トヨタは1円の変動で営業損益にドルで年間400億円、ユーロで60億円の影響を受ける。トヨタは通期の為替前提をドル/円を105円から103円に、ユーロ/円を161円から146円に修正した。このため1ドル100円、ユーロで130円を割り込むような現在の為替相場が続けばさらなる業績下方修正の可能性もあるが、現時点では配当方針に変更はない。約1兆9000億円の現預金などを有する財務体質の強さがあればこその芸当だ。また「今期2000億円・3000万株を上限にした自社株買いの予算の大半がまだ残っている。下期に実施されるわけであり、ある程度の株価の下支え要因になる」(クレディスイス証券の遠藤功治アナリスト)との指摘もあり、財務体質の強さが業績悪化局面であらためて注目されている。 . . . 本文を読む
国内の自動車メーカー各社が2009年3月期の決算見通しを下方修正したのに続き、減産も相次いで発表している。トヨタ自動車が6日、期間従業員の削減方針を明らかにするなど、雇用面にも影響しており、自動車産業の縮小が始まった。 日産自動車が発表した減産は世界で20万台以上。うち国内生産分は7万5000台だが、対象となる車種は米国向け高級ブランド「インフィニティ」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「ムラー . . . 本文を読む
トヨタ自動車が6日発表した2008年9月中間連結決算は、主力の欧米で販売が急減し、9年ぶりの減収・営業減益に転じた。アジアや中近東など新興国・資源国でも、世界金融危機を受けて、その成長スピードが鈍化。もはや欧米の落ち込みをカバーできず、全世界で販売が伸び悩む窮地に陥っている。 連結販売台数は、北米が前年同期比9・4%減の135万7000台。営業損益では、台数減に加え、大型車から利益率の低い小型車 . . . 本文を読む
〈来栖のつぶやき〉昨夕のトヨタ自動車木下光男副社長の発表(2009年3月期連結決算の業績予想)。私などの予想を遥かに超えて、痛撃だった。トヨタは、というか自動車産業は、裾野が広い。・・・ . . . 本文を読む