令和5年8月6日(日)に愛媛県総合運動公園の相撲場で「2023 愛媛県小学生相撲選手権大会」が開催されました。
松山市に相撲道場を開いて30年目になりますが、初めて春日館として団体戦のメンバーを編成することが出来ませんでした。
4年に及んだコロナ禍の影響で新入会員が少なく、退会する子どももおり、新たに道場の門を叩いてくれる子どもが来るのを待つしかない状況です。
そのような状況の中、6月初旬に「小学1年生の子どもが相撲が好きなので、稽古を体験したい。」と連絡がありました。
居住地が四国中央市ということで、松山市にある当道場まで片道約1時間半かけて通ってくれることになりました。
おじいちゃんが見ていたテレビの大相撲中継を見て、相撲が好きになったということで、テレビ中継で大相撲の力士の名前や取り口についても研究していて、「相撲の四股は地鎮式の意味もあって。」「先場所の若元春のうっちゃりがきれいでしたね。」など、詳しく相撲を知っています。
「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、相撲が好きというのは、大切な素質です。
小学2年生の時に父が見ていたテレビの大相撲中継を横で見ていて、相撲が好きになった私の状況と似ています。
今回の県大会は、小学5年生の道場生、えいた君は欠場ということで、個人戦のみに新人道場生のこうき君が1名だけ春日館から出場することになりました。
当日は、個人1年生の部に8選手が県内からエントリー。
こうき君「何回勝ったら、優勝ですか!?」
私「3回勝ったら、優勝だから! がんばろう!」と何回も励ましました。
まだ、初めて2カ月弱の初心者であり、勝つか負けるかなので、当然、途中で負けることも想定されるのですが、本人は優勝するイメージしかないようなので、「大丈夫! 大丈夫! 勝てるぞ!」と余計なことは言わないようにしました。
結果は、本人のイメージどおり3回勝って、個人優勝することができました。
良かったです。ホッとしました。
松山に相撲道場を開設して30年。
道場で300人近い子どもたちに相撲を指導してきましたが、たぶん私の人生の最後の方の弟子になるのではないかと思っています。
まだ、こうき君は相撲を始めたばかりですが、彼がもっと相撲が好きになるように。
相撲も人間としても、強くなるように。
また、彼がくじけそうになったら寄り添って励まして、相撲だけではなく、より良い人間関係を長く築いていけたらと願っています。
がんばってね! こうき君