毎年、夏休みに開催される瀬戸内少年相撲大会。
瀬戸内海を囲む10府県が参加する大きな大会です。
小学4年生が一人もいない春日館では、団体戦のチーム編成に四苦八苦。
「瀬戸内大会に今年も出ようと思いますが、みんな知っているとおり春日館には、小学4年生がいません。」
「だれか下級生の人で、上の学年で出場してもいいという人がいたら手を挙げてください。いなかったら棄権します。」
「ぼくは、イヤで!! 上級生とやったら負けてしまうのに・・・。」
「・・・・・。」
「ぼくが出ます!」
かんじ君が志願してくれました。
子どもながら男気を感じました。
でも3年生の中でも細い方(30kg)なので、ちょっと気の毒な気もします。
「悪いなぁ・・・。かんじ君」(心の声)
大会当日、バケツをひっくり返した様な豪雨の中を会場の西予市の乙亥会館に向かった。
会場に着くとプログラムをみて、道場生たちが「組み合わせが良くない!」とぼやいています。
予選だけでも何とか通過してくれれば良いのだが。
先鋒が負ければ、中堅、大将がカバー。
団体予選では、3勝7点で33チーム中4位で予選通過。上出来です。
団体戦の先鋒、3年生のかんじ君も2勝1敗と出来すぎです。
主催者の愛媛県相撲連盟事務局長という立場で本部の仕事に関わるため、選手に付くことも出来ず、大事なポイントだけ、できるだけ短い言葉で指示を出します。
あとは、今まで稽古で培ってきた選手たちの能力を信じるしかありません。
決勝トーナメント1回戦
広島県のチームに1対1から、大将戦は、伊藤が制して辛勝
準々決勝戦
兵庫県のチームと対戦。スコアは、1対1と、またも大将戦にもつれ込みましたが、伊藤(55kg)の相手は、100kgの巨漢。
立ち合いから軽量をつかれ、土俵際まで一気に持っていかれて万事休す。
と思われた瞬間に回り込みながら伊藤は内掛け一閃。
100kgの対戦相手の巨体が「ズドーン!」と仰向けに倒れました。
これで3位以上に入賞が決定。
「よくやった。上出来や!」 もうじゅうぶん満足。
準決勝戦
先鋒のかんじ君(3年生)が、必死に粘って粘って、回り込んで押し出して貴重な白星を勝ち取りました。
中堅ののりふみ君は敗れましたが、大将戦は、伊藤よしのぶ君が制しました。
決勝戦に進出
これは、監督としてもちょっと想定外です。うれしい誤算。
いままで強力なメンバーを揃えて挑んでも、過去13回、2位、3位には、なっても頂上までは、たどり着けませんでした。問題は、ここ(決勝戦)なのです。
ここで急に「絶対、優勝するぞ!」とプレッシャーを掛けたり、細かい指示を出すと過去の経験上、選手は動きが硬くなるので、ここもポジティブな短い言葉で心構えだけを指示。
いよいよ決勝戦。
先鋒のかんじ君、ここでも貴重な白星。
中堅戦ののりふみ君の対戦相手は、個人決勝戦で敗れた相手(小学5年生個人優勝者)。しかし、のりふみ君、立ち合いから快心の出足で突き出し。
大将戦を待たずに優勝を決めてしまいました。
大将戦は、伊藤が敗れ、2対1。振り返ってみれば薄氷を踏むような優勝への道のりでした。
「目標 優勝!!」と意気込んで大会に臨んだわけではありませんでした。
念願の日は、忘れた頃にある日、突然やってきました。
運も実力のうちとは言いますが、何かに吸い寄せられるように転がり込んできた優勝でした。予選通過が目標のチームだったのですが。神様も味方してくれました。
しかし、かんじ君、だいち君、のりふみ君、よしのぶ君、まさひろ君、たかあき君、れおん君、みんなが力を合わせて、本当によくがんばりました。
あきらめなければ夢は叶う。
保護者の方々もご協力、本当にありがとうございました。
まだ、みんな子どもですが、立派な弟子が、たくさんいて幸せです。
瀬戸内海を囲む10府県が参加する大きな大会です。
小学4年生が一人もいない春日館では、団体戦のチーム編成に四苦八苦。
「瀬戸内大会に今年も出ようと思いますが、みんな知っているとおり春日館には、小学4年生がいません。」
「だれか下級生の人で、上の学年で出場してもいいという人がいたら手を挙げてください。いなかったら棄権します。」
「ぼくは、イヤで!! 上級生とやったら負けてしまうのに・・・。」
「・・・・・。」
「ぼくが出ます!」
かんじ君が志願してくれました。
子どもながら男気を感じました。
でも3年生の中でも細い方(30kg)なので、ちょっと気の毒な気もします。
「悪いなぁ・・・。かんじ君」(心の声)
大会当日、バケツをひっくり返した様な豪雨の中を会場の西予市の乙亥会館に向かった。
会場に着くとプログラムをみて、道場生たちが「組み合わせが良くない!」とぼやいています。
予選だけでも何とか通過してくれれば良いのだが。
先鋒が負ければ、中堅、大将がカバー。
団体予選では、3勝7点で33チーム中4位で予選通過。上出来です。
団体戦の先鋒、3年生のかんじ君も2勝1敗と出来すぎです。
主催者の愛媛県相撲連盟事務局長という立場で本部の仕事に関わるため、選手に付くことも出来ず、大事なポイントだけ、できるだけ短い言葉で指示を出します。
あとは、今まで稽古で培ってきた選手たちの能力を信じるしかありません。
決勝トーナメント1回戦
広島県のチームに1対1から、大将戦は、伊藤が制して辛勝
準々決勝戦
兵庫県のチームと対戦。スコアは、1対1と、またも大将戦にもつれ込みましたが、伊藤(55kg)の相手は、100kgの巨漢。
立ち合いから軽量をつかれ、土俵際まで一気に持っていかれて万事休す。
と思われた瞬間に回り込みながら伊藤は内掛け一閃。
100kgの対戦相手の巨体が「ズドーン!」と仰向けに倒れました。
これで3位以上に入賞が決定。
「よくやった。上出来や!」 もうじゅうぶん満足。
準決勝戦
先鋒のかんじ君(3年生)が、必死に粘って粘って、回り込んで押し出して貴重な白星を勝ち取りました。
中堅ののりふみ君は敗れましたが、大将戦は、伊藤よしのぶ君が制しました。
決勝戦に進出
これは、監督としてもちょっと想定外です。うれしい誤算。
いままで強力なメンバーを揃えて挑んでも、過去13回、2位、3位には、なっても頂上までは、たどり着けませんでした。問題は、ここ(決勝戦)なのです。
ここで急に「絶対、優勝するぞ!」とプレッシャーを掛けたり、細かい指示を出すと過去の経験上、選手は動きが硬くなるので、ここもポジティブな短い言葉で心構えだけを指示。
いよいよ決勝戦。
先鋒のかんじ君、ここでも貴重な白星。
中堅戦ののりふみ君の対戦相手は、個人決勝戦で敗れた相手(小学5年生個人優勝者)。しかし、のりふみ君、立ち合いから快心の出足で突き出し。
大将戦を待たずに優勝を決めてしまいました。
大将戦は、伊藤が敗れ、2対1。振り返ってみれば薄氷を踏むような優勝への道のりでした。
「目標 優勝!!」と意気込んで大会に臨んだわけではありませんでした。
念願の日は、忘れた頃にある日、突然やってきました。
運も実力のうちとは言いますが、何かに吸い寄せられるように転がり込んできた優勝でした。予選通過が目標のチームだったのですが。神様も味方してくれました。
しかし、かんじ君、だいち君、のりふみ君、よしのぶ君、まさひろ君、たかあき君、れおん君、みんなが力を合わせて、本当によくがんばりました。
あきらめなければ夢は叶う。
保護者の方々もご協力、本当にありがとうございました。
まだ、みんな子どもですが、立派な弟子が、たくさんいて幸せです。