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なんで出雲に大元神社がないの?(@_@)

2024-12-13 21:01:49 | 古代史

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#2021-02-09 12:15:43に記事にしましたが、図のリンクが居れていたので修理し、少しだけ追加しました。よろしければまた、お付き合いください(#^.^#)

#フォローしているmash1125さんの下の記事等を切っ掛けに、こないだからずっと調査していましたが、意外な発見をしています。しかしその内容は次に回すことにして、今回はとりあえずこの話からどうぞ!

益田本郷・大元神社
2021-01-18 08:40:09 | 石見国

出雲に大元神社は存在せず、在るのは荒神であり、反対に石見に荒神はなく、在るのは大元神であることは、過去に当該ブログで触れた。いずれも蛇神を信仰する点はおなじである。

蛇神は龍蛇神とも呼ばれます。ゲゲゲの鬼太郎で有名な境港にもありました。



大元神は荒神とともに、村の守護神として信仰されてきた。神木に蛇わら(蛇ではなく龍の場合もあるが)を巻きつけた状態で祀られ、開拓祖神(部族の祖先とされる神)だといわれている。蛇は東方をつかさどり、太陽神ということから稲の豊穣を願ってきた。このブロンズ像は水木しげるロードの東側に設置され、境港の自然と訪れる人たちを見守っている。

出雲はスキップして伯耆と石見で出雲を挟み込んでいる感じですね!

ヤマトトトビモモソヒメという舌をかみそうな箸墓の被葬者の名前を思い出します。

箸墓が「鶴は千年、亀は万年」の由来だった?(*^^)v

ヤマトとトビは対立関係なのです!

トビって?

大国主はトビヘビだった(^◇^)

そうです。記紀神話では神武東征の話で、すでに大和に降臨していたニギハヤヒにトミのナガスネヒコが殺されて神武が即位できる話になっています。これは、ヤマトが出雲に国譲りさせる神話と同じ話です。トミはトビ(蛇)のことです。ナガスネヒコは大国主です。大国主久々遅彦がニギハヤヒの子孫のヤマト勢(物部氏・尾張氏)に殺され、倭国を奪われた史実を表しています(詳細は「ナガスネヒコの正体は大国主トビヒコだよ!」参照)。

さらに、ヤマトの大王崇神天皇の御代、疫病で民が半分も死に、民の心が離れたのは三輪山の大物主大神(大国主)の祟りに拠るので、大神の子のオオタタネコに祀らせれば収まるという神託を受けて祭祀させたら、確かに収まったという話になっています。オオタタネコは大国主と台与の子供です。台与は神功皇后のモデルですから応神天皇の本当の父は大国主なので、大国主の神託に拠って応神天皇がヤマトの祭祀王に即位したというストーリーなのです。つまり、初代神武天皇と応神天皇は同じ人物であり、大国主を祭祀したオオタタネコの史実とも一致するはなしなのです。

日本建国の主役である出雲の大国主久々遅彦(狗古智卑狗)の祟りをヤマト政権は最も畏れているのです。

そこで、出雲の西側の石見にはヤマト政権側の物部神社(祭神はニギハヤヒの子ウマシマジ)がありますが、出雲を監視し、出雲の勃興を抑えるために置かれたようなのです(関裕二「出雲抹殺の秘密」PHP文庫、2007、pp.242-244)。そうだとすれば東側の伯耆にもあるかも知れないと思い探しました。

伯耆国一之宮倭文神社(しどりじんじゃ)の御祭神は建葉槌命(たけはずちのみこと)です。日本書紀では経津主神・武甕槌命では服従しなかった星神香香背男(ほしのかがせお)を征服した神とされる。wiki「天羽槌雄神」にありました。

やっぱり国譲りをさせた大国主とその配下の縄文海人ムナカタ族の姫巫女台与の勢力が再び勃興しないように抑えるために、ヤマト政権側が伯耆にも神社を置いていました。(^_-)-☆


Wiki「荒神」によれば、荒神(こうじん)とは、日本の民間信仰において、台所の神として祀られる神格の一例。とあり、「日本の古典にある伝承には、和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)を対照的に信仰した様子が記されている。民間伝承でも、温和に福徳を保障する神と、極めて祟りやすく、これの畏敬(いけい)の誠を実現しないと危害や不幸にあうと思われた類の神があった。後者は害悪をなす悪神だが祭ることによって荒魂が和魂に転じるという信仰があった。そこでこの「荒神」とはこの後者をさしたものではないかとの説もある。」とあります。

荒神信仰については仏教の教えでは三宝荒神がありますが、元々は神道の神と考えられます。「御祭神は各県により若干の違いはあるが、道祖神、奥津彦命(おきつひこのみこと)、奥津姫命(おきつひめのみこと)、軻遇突智神の火の神様系を荒神として祀っている。」とあり、荒神の正体は龍蛇神の大国主サルタヒコの荒魂と考えられます。

奥津彦命のペア奥津姫命は勿論台与ですね。台所の神ですが竈(かまど)神が醜い姿の女神ということであるので、これも台与の荒魂のことでしょう。サルタヒコとアメノウズメの双立神を道祖神とする考えと同じですね。台与は伊勢神宮外宮に祀られた御饌都神( みけつかみ)の 豊受大神で、五穀豊穣の神として祀られています。一方で『古事記』では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、『日本書紀』では倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と表記される食物の神稲荷大明神(おいなりさん)が台与の荒魂でしょう。

それで大元神社の祭神ですが、場所によっては龍蛇神大国主サルタヒコではなく、記紀神話の天地開闢に現れた天之御中主神や国之常立神とするところもあるようです。世界宗教用語大事典では、以下のとおりです。
だいげんしん 【大元神】中世の神道で宇宙の統一神とした神。道教から来た思想。国常立尊とか天御中主神だとかを当てる説もある。

これは「宋史 王年代紀」から奴国の初代王天之御中主と第十三代王国常立尊ですから、奴国王はすべて龍蛇神なのです。国常立尊の時代は恐らく弥生中期後葉です。この頃に列島内外の交易によって倭国が最も隆盛を迎えたのではないでしょうか。その後、第十七代王伊弉諾尊の先代沫名杵尊(あわなぎのみこと)が後漢光武帝から金印を賜ったと推理しています。

ですから、すべて大国主と霊的に繋がる祖先神なのです。首長霊信仰の考え方でしょう。

大元神と荒神の正体はどちらも龍蛇神大国主(あるいはペアの台与)ですから同じ神様と考えていいと思います。

そうすると、何故、出雲では大元神としてではなく荒神を祀っているのかの謎が解けてきましたね。(*^。^*)

荒神という名称から見て、やはり大国主の荒魂(あらみたま)の実体が出雲に存在していると信じられたのだと思います。

世界の人々の常識はWINNER-TAKES-ALL(勝者がすべてをかっさらっていく)でしょう。敗者に対しては血も涙もない仕打ちをします。例えば、京観(けいかん)と言って、古代中国において戦争で討ち取った敵兵をつみあげるなどして埋葬し塚を作り、戦勝の記念碑とする風習があります。司馬懿は公孫氏を滅ぼしたときに、命乞いをしたにもかかわらず、王と千人の官僚を殺すだけでなく、十五歳以上の男子を皆殺しにして死骸をうず高く積み上げて見せしめにしたと伝わっています。

それに対して日本では古代から、色々な事情で殺してしまった敗者の霊を畏れ敬い、崇りを起こす荒魂をなだめて、幸せをもたらす和魂(にぎみたま)・幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)にしてもらうための努力が払われます。この素晴らしい日本人の神道の考え方が広まれば人類を救うはずですね!(^_-)-☆

【関連記事】

本当は怖い七福神の謎(;一_一)

大国主と台与と卑弥呼の祟りを恐れているので、三柱の鎮魂のために祀っていたのですが、いつの間にか台与が外されて七福神になっていました。しかし、台与には天女の羽衣の話もありますし、七福神に吉祥天の台与を加えた八福神として信仰している地域も残っていますよ( ^)o(^ )。

王年代紀は記紀神話を正した!(^_-)-☆






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