夏期休暇の最終日に読了。これは旅行記ではなく心の旅の記録である。途中から終わるのがもったいなくて噛み締めるようにゆっくり読んだ。本のタイトルもいいよね。センスがいい。
思い付きでキューバを選んで旅立ったように始まるが、最後に何故キューバなのか明かされる。
斉藤茂太賞の選評で純文学という言葉も飛び出したということだけどそんな雰囲気がある。全体的に構成はギクシャクしているし文章も気になる箇所があって、もっと時間をかけて出版すればいいのにと思う反面、生の自分の気持ちを素直に出したから受賞したとも言える。
実はかわパパが一番気に入っているのは、ラストのラスト締めの部分。大江健三郎のベストセラー小説に似ているんだよねえ。
今度は、結婚記か小説を書いて欲しい。そう思わせる作品である。
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