風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

元気な若い仲間

2008-04-20 11:33:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
1997年3月24日

一人の元気な子が、波照間を後にした。
かなり悲しそうな顔をしていたのが印象的だった。
彼にとっての波照間での体験は、かなり強烈なものだったようだ。

IK君は3月3日から当初体験で入ってきた。
いつしかアルバイトとして働くようになった。

年も近く、若いT君ととてもウマが合って、日が経つうちに互いをあだ名で呼び合うくらいになっていた。
IK君が「ゴリ」で、T君は「モンキー」。

IK君が滞在している間、毎日のように「おい、ゴリィ!」「なんだよ、モンキー!」の呼び合いが寮に響き渡っていた。
互いに大声で呼び合うので、うるさい位だったが、二人とも楽しそうで、微笑ましかった。

IK君はどちらかと言うと、親分肌のパワフルなやつだ。
3浪して今回大学生になるという。(※1997年当時)

3年間の浪人生活は相当嫌だったようだ。
彼曰く、3年間の浪人の時より、今の1ヶ月の方がずっと充実しているとの事。
でも、分かる気がする。

IK君はキビ刈りが休みになると、よく釣りに行った。
釣りが好きなのだ。

しかし、OMさんから見ると、全く素人でお話にならないらしい。(笑)
「糸の縛り方も分からんで、釣りが好きなど10年早い。ハァー。」
波照間の人は、呆れた時、言葉の最後に「ハァー。」と言う。

高那崎で、ダツという60cm位の大きさがある魚を釣り上げた時の、IK君の嬉しそうな顔と言ったら。
満面の笑みで、目がキラキラ輝いていた。
しかしまたもやOMさんの一言。
「ダツなんぞ雑魚だ」

しかし、そんなのお構いなしで、IK君は(大物)を釣り上げた事に満足してるようだった。
釣った魚はOMさんの見事な包丁さばきで、刺身盛りになった。