風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

モニタリングステーション

2008-04-16 23:47:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
1997年3月18日

日本に2ヶ所しかないという、環境庁が運営するモニタリングステーションを見学させてもらった。


ここでは、地球規模での対流圏における大気の汚染の度合いを世界的にも最高度のレベルで測定している。
二酸化炭素・メタン・硫黄酸化物・窒素酸化物・オゾン一酸化炭素、そして変わった物では一酸化二窒素N2Oなどがある。

39メートルの鉄塔の上に、センサーを取り付けて、27℃に保たれた部屋の中に、比較分析用の色々なガスの詰まったボンベがたくさん並べられた所の中に、測定用コンピュータが5台設置されている。
N2O測定機には放射線のマークが付いていた。


ここで計測されたデータは、すべて茨城のつくばにある環境センターにオンラインで送信しているそうである。

もう一ヶ所のモニタリングステーションは、北海道の根室の落石岬(おちいしみさき)にあるそうだ。
こちらは、55メートルの鉄塔が建っているそうだ。

ただ、対流圏の大気測定なので、あまり鉄塔の高さは関係ないみたいである。

2008-04-15 22:44:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
1997年3月16日

いつもの作業中のこと。それは突然訪れた。

一瞬の事だった。
自分が愛用していたキビ刈り鎌の首が折れた。
カキーン!という金属音と共に、首がポロッと落ちた。

思わず「あ~!!」と叫んでしまった。
あ~あ折れちゃった・・・

休憩時間に、OMさんに相談したら
「製糖工場にいるARさんにお願いしてみたらいい。」
と言う事だった。

夕方、ARさんに偶然会い、鎌の修理をお願いしたら、快く引き受けてくれた。
その日のうちに出来て、寮までわざわざ届けてくださった。
ガッチリ溶接されていて、これならもう折れる事はなさそうだ。

そのお礼にと、缶ビール2本とお菓子を差し上げた。

道具は大事です。

大学生達

2008-04-12 22:56:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
キビ刈りも始まって3ヶ月近くになった。
終わりの日が近づきつつある。

相変わらず、学生の体験キビ刈りがやってくる。
その中でIK君はアルバイトとして入る事になった。
久しぶりの新メンバーだ。
どちらかと言えば親分肌の元気なやつである。
女子大生も3人入れ代わりでやってきた。

これは、昼休みにOG君が、西の浜で半ばナンパみたいに誘ってきた子達だった。

その中で、自分と同じ左利きの子がいて、背も高く大学のサークルの中でもかなりの強者らしかった。ESちゃんとしておこう。
OMさんには困ったもので、この子と自分をくっつけようとした。
ま、別にいいんだけど・・・
もう2人もかなり個性的で、1人は美大生で、スケッチブックに抽象画を描いていた。
もう1人はお嬢さんという感じで、おっとりとしていた。

夜に最南端で軽く飲み会をした。
真っ暗の中、星空を見、波の音を聞きながらの談笑はなかなか趣があってよかった。


ESちゃんが波照間を離れる時に、OMさんの計らいで、
「おい、落下傘(自分のあだ名)。良いキビを切って縛ってその子に渡してやれ。」と言われ、また、自分だけ見送りに行っても良いから、とも言われた。

なぜ自分だけ?
何だか変な気分だったけど、しかし悪い気はしなかったので、言われるままにそうする事にした。

港に行って、その子にキビを渡し、5月にサークルに遊びに行きますよと伝えた。
見送りには体験の子2人も来ていたが、自分とESちゃんと話をしていた時にも仲を誤解してか、邪魔をすまいと離れて見ていた。
ありゃりゃと思ったが、自分はだまっていた。

ESちゃんにとって良き思い出になれば、それはそれでいい事ではないか。

この時は全く意識はなかったが、文通をし、さらに数年後にお付き合いをすることになろうとは、夢にも思わなかった。

日食の下で

2008-04-09 21:46:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
3月のある日の朝10:00頃だったろうか。
部分日食が起きた。
かなり深く欠けたので、辺りが薄暗くなった。
波照間でキビ刈って日食を見るなど夢にも思わなかった事である。
体験キビ刈りに来ていた女子大生達も、珍しい天体ショーを楽しんでいた。

日食は、僕の心をひきつける魅力的な自然現象の一つである。
高校生の時にも部分日食が起きて、望遠鏡を使って写真を撮った思い出がある。

しかし、皆既日食や金環食はまだ見た事がないので、できるならナマで見たいな。
神秘的なコロナをぜひとも見てみたいものだ。


さて、夜に、OG君と話をした。
OG君曰く
「僕から見てKさんは、素なんだけど、素じゃない。発想が飛び抜けていて面白い。」
と言っていた。
「Kさんが酔っ払っているときに、皆から面白がられるのは、普通の人と酔っ払った時の話の内容が飛んでいるせいなのかな。」
とも言っていた。

うーん。

自分では分かりようのない事なのだが、そんなものなのかな?

トラブル発生

2008-04-08 23:18:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
1997年3月
月が替わり、ようやく気持ちも落ち着いてくる。
しかし、きつく単調なキビ刈りは続く。

毎日弁当を取りに港へ行くが、春休みシーズンのせいか、学生の姿が増えてきた。
バカデカいアタックザックを背負って来る者、自転車で来る者、日帰りトラベラーetc・・・。
我らキビ刈り隊にも、体験キビ刈りに来る大学生がちらほらと来ている。
大抵は1日とか3日なので、そのたびに教えなくてはならないので、面倒くさい。

のんびりと一人で物思いにふけりたい時もある。


3月9日
ついにトラブルが爆発した。
T君が、酒が入っていたせいもあるが、寮長のSさんに暴言を吐き、Sさんはショックのせいで行方不明になってしまった。
いつもは元気で面白いT君なのだが、この日は相当に荒れていて、暴力的で近寄りがたかった。
自分は、そんな荒れた彼を見たくない。

行方不明だったSさんは、自殺したりしたらどうしよう、と心配だった。
後になって知ったが、一晩中浜を徘徊していたらしい。

Sさんはとても優しくて、良い人なのだが、嫌いなタイプの人に当たると露骨に態度に表すので、そこがちょっと残念なところだ。
特にOG君のことを嫌っていたので、小言が目に余るようになってきたのもあった。

寮の雰囲気は最悪だった。
この日はさすがに自分もやりきれなくなって、KMさんの家で、月桂冠1杯と、ビール2本飲んで酔わずにはいられなかった。

翌日、Sさんは寮を出て、波照間を去った。

自分は昨夜のヤケ酒のせいでひどい二日酔いだった。
畑で何度も吐いてしまった。

いろいろあったせいか、この日は半日で作業は終わり、午後は高那崎で気分転換の釣りタイムとなった。
自分は調子が悪かったので、寮で休み、少しだけ釣りに顔を出したにとどめた。