立春も過ぎ、日に日に春らしくなってきました。今日は朝から雨でしたが、ようやく止んだようです。関東はこれからまだ大荒れのようですが。季節、季節にふっと思い出す詩があります。高校生のときに国語で習った詩です。西脇順三郎の詩集「あむばるわりあ」の中の「雨」です。
南風は柔らかい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かな寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静かな柔らかい女神の行列が
私の舌をぬらした
古代ローマの情景をうたった詩ですが、なぜかドキドキして読んだことを思い出します。
南風は柔らかい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かな寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静かな柔らかい女神の行列が
私の舌をぬらした
古代ローマの情景をうたった詩ですが、なぜかドキドキして読んだことを思い出します。