ヤブランの咲く時季になりました。
ヤブランは、この時季に毎年取り上げている花ですが、初めてこの花を見た時、この紫色の小さな花が饅頭に見えました。
この花をモチーフにしたような煉り切りの饅頭を思い浮かべたのです。
饅頭に似たこのヤブランが、「夏の麦茶はそろそろ終わりにして、私に似た饅頭を茶菓子にして、温かい煎茶はいかがですか?」
と、涼しい朝の風に揺れながら語りかけてきました。
そんな季節も近いのかな?と思いながら家の中に入ろうとすると、玄関の扉の前にバッタがいました。
もう少しで踏むところでした。
「ヤブランだけでなく、私の話も聞いてください」
と、踏まれる覚悟で足元に現れ、何か言いたげですが、残念ながらバッタの声は今一つ理解できませんでした。
ヤブランの訴えは理解できましたが、バッタの方は・・・?