9月に入った途端、朝の空気が涼しく感じられるようになりました。
でも、日中は相変わらずの暑さです。エアコンを付けTVを見ていると、窓の外で何度もスーと動くものがありました。
そのたびに、庭の草に目を移しますが何も見えません。
目の衰えによる現象なのかと思いながら、でも、それを肯定したくないので「きっと何かいる筈・・・。」と、注意深く探してみました。
すると、草の中に、草と同じ色をしたバッタが見つかりました。保護色で見つけにくい筈です。
近づくと逃げるのかと思いきや、逆に、体をピンと立て、存在をはっきり示しました。
「やっと気が付いてくれましたか。春の私は、小さくて柔らかい色合いの緑色。夏が終わったこの時期には、このように、周りの草が枯れるのに合わせて、枯草のような体に変身します。」
始終エアコンで温度制御された空間にいる私に、季節の移り変わりを伝えなければ・・・という使命を持って、私が気が付くまで、何度も目の前を行ったり来たりしてくれたのでしょう。