紅葉のピークも過ぎ、人出も一段落したのではと考え、岐阜県の谷汲山華厳寺に出かけました。
ここは子供の頃、両親と何度か来たことがある、私にとっては懐かしいところです。
紅葉の時期といっても、もともと観光客がそれほどたくさん集まるような所ではないと思いますが、時期には、もみじ祭りも催され、そんな頃は人出も多かったかもしれません。
参道も、私が子供の頃は、素朴な土の道路だったと記憶しますが、今は舗装されています。
あの頃歩いた砂利道をもう一度歩いてみたい、という気持ちになります。
両側に並ぶ店は殆ど昔の儘で、変わらぬ佇まいにホッとします。
↓魚籃観音(ぎょらんかんのん)・・・初めて聞く名前の観音さまでした。
三十三観音に数えられる観音菩薩の一つで、ご利益は大漁祈願、魚介類供養、海上安全、商売繁盛、交通安全とのこと。
観音は如来になるための修行中の身で、世の中のありとあらゆる人を救うため、様々な姿に変身する、といわれます。
西国33か所巡礼は日本最古の巡礼の路と言われ、谷汲山はその結願寺です。
トラピックスツアーの西国33か所巡りの団体を除けば観光客は僅かでした。
紅葉のピークは既に過ぎていますから、それも納得です。
最盛期の鮮やかな紅葉を目指すなら、人混みも覚悟しなければなりません。
最盛期を外した、人の少ない、山奥の深奥な冷気を身体に取り込みながらの散り際のモミジの中の散策も悪くは無い、と感じた12月15日の谷汲山でした。