懐かしい人に

突然、仕事でデートの誘いが午前中にあり、
昼食をはさんで、現場調査に行ってきた。

午後から直接市役所へ協議にと、
客先の担当者が言うので、
仕方なく来るまで待っていると、
どっかで見たことのあるおばちゃんが隣に止めた車から出てきた。

思わず目があって、お互い

　　あらぁ～～・・・

数年ぶりの再会となった。

昔よく行っていた　ホルモンの天ぷら屋の女将さん。

懐かしく、しばらく話し込んでしまった。


家族でもよく行っていたお店だったので、
女将さんが、

　　奥さん元気？

と、気を使って言ってくれたのだが、

　　去年、別れたんだ。

って言うと、おどろいていた。

周りからは、仲が非常に良い夫婦に見えていたらしく、
少しショックのようだった。

今は女将さんも店を閉め、年金暮らしとの事で、
身体のあちこちが悪いらしい。

話も長々と続いたのだが、仕事もあったので適当に切り上げ、
再会を約束した。


夕方、と言っても１９時過ぎに近所のスーパーマーケットにお買い物に行ったら、
入口で同業種に勤務のおねぇさん（僕から見ればｗｗ）に会った。

もう何年もお会いしてなかったのだが、
僕が高校のときから知っている方で、
親父の時からのお付き合いのある方だった。

公共事業の減少で、仕事の愚痴の話になり、
元気でやってるの？って、心配していただいた。

詳しい事情は割愛するが、
その方が勤めている会社は、
親父が共同経営していた会社で、
お袋の死後、いろんな事情で縁遠くなった。

現在、親父の従兄弟が社長をされていて、
僕は、親父が理不尽な扱いをされたため、
仕事のお願いをした事がなかった。

そのおねぇさんは、

　　今、こんな状況だから、コーヒーでも飲みに来るつもりで、
　　営業に来なさいよね。

って、言ってくれた。

まだ、心の整理はついてないが、
恨みつらみはすでになく、
気持ちを割り切って、ビジネスと思い行ってみるかと返事をした。


この一日、数年来の懐かしい人に再会し、
何かお告げのような気持ちを抱いてしまった。

親父の導きなのか、単なる偶然か？

何にせよ、行動するべきときなのかもしれない。