身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

我が家 松田家について

2017年07月12日 15時31分51秒 | その他



我が家松田家は、「地域防犯連絡所」そして「こども110ばんのいえ」となっています。
これは母が長年、社会的なボランティア活動をやってきたことの中の一部です。

実はその母が、今年の1月にこの世を去っていきました。
昨年の暮れから風邪をひいたような症状だったのですが、年明け3日に突然呼吸困難を起こし、その約2週間後のことでした。

その後4月だったでしょうか、港北小学校の校外委員の方がいらっしゃいました。
ヒアリングのため、年2回「こども110ばんのいえ」を訪問することになっているそうです。
そこで母が亡くなったことを伝えたのですが、「こども110ばんのいえ」は継続してほしいとのことでした。
母が一生懸命やってきたことの一つですので、継続することとしました。


僕は僕で、学生時代から自然環境保全関連のボランティア活動を行ってきましたが、母のやってきたことも少しでも引き継ぎ、これからは自然にも人にも優しい自分そして松田家でありたいと考えています。

そこで、我が家を緑化中です。
庭というには狭すぎますが、樹高2メートル程度の木から、草本層の低木や野草まで植え、小さな森、小さな自然観察園のようにするつもりです。
少しでも自然とふれあい、安らぎ、また学んでいただけるような場所にしたいと考えています。
在来種の樹木や野草などの苗や種子の提供など、ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、一声かけていただけると嬉しいです。


我が家を緑化中。
まだ作業中ですが、樹高2メートル程度のヤマボウシ、イロハカエデのほか、サワフタギ、アブラチャンなどを植えました。


今見られるヤマボウシの実。まだ青いです。


こちらはハナイカダの実。


ナツノタムラソウの花。


クヌギなど、ドングリ樹種の苗もあります。
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真夏の夜の神秘的な自然の様子

2017年07月12日 11時21分18秒 | 篠原園地
前回記事で、来月8月5日に行う予定の ~夜の自然観察会~セミの羽化を観察しよう~ を紹介させていただきました。

セミの羽化は夏にしか見ることのできない神秘的な自然の様子ですが、本当は夏にはほかにも神秘的な自然の様子を見ることができる季節なのです。
カラスウリとスズメガもその一つ。
こうしたものたちがなかなか見れないのは、私たちが人工のものに囲まれてばかり過ごして、移り行く自然を感じながら過ごすということをしなくなってしまったら。
そしてその中で、こうした自然の中に住む生きものたちの生息環境を壊してきてしまったからです。

篠原園地では、昨年の秋にカラスウリを実を確認しています。
もし刈られたりしれいなければ、以下の写真のような光景を見られるかもしれません。
写真は8年前の8月に撮影したものです。


夕暮れ時。
暗くなる直前の時は、カラスウリの花はまだつぼみです。


それが暗くなり始めると同時に、花は咲き始めるのです。


暗くなるとともに開花も進んでいきます。


すっかり暗くなったころ、カラスウリの花も満開になります。


カラスウリの花が満開になると飛んで来る昆虫がいます。
これは一つ上の写真の真ん中やや左寄りを拡大したもの。
写真の上の真ん中に昆虫が飛んでいるのがかわります。


この昆虫はスズメガの仲間。
あちらこちらに咲くカラスウリの花を移動し、空中静止しながら蜜を吸うのです。


カラスウリは筒のようになった花びらの奥に蜜があり、スズメガのような夜に活動し(昼間に活動するスズメガの仲間もいます)、長いストローのような吻(口)をした昆虫でないと蜜を吸うことができません。
カラスウリは雌雄異株。スズメガは蜜を吸う際に花粉を付け、雄花へと運んでくれるのです。
カラスウリはそれで、秋に赤い実を実らすことができます。

このように、花は人間を喜ばすために咲くのではありません。(それもあるかもしれませんが、それが主体なのではありません。)
昆虫に蜜を与え、その代わりに花粉を運んでもらって結実するために咲くのです。

このように支えあう生きものたちの関係。
僕は、ただ花を見るよりも、こうした花と昆虫の関わりを見る時の方が、より自然の美しさを感じます。
自然観察をするときに大事なことだと思う一つは、それが人間がつくったものではない、奥深さや神秘性のあるものだと実感することです。

朝がきて夜がくるという惑星としての地球の動き。それに合わせて夜に咲くカラスウリの花。そこに現れるスズメガ。
こうした姿こそが地球であり、地球の生きものたちなのだなぁと感じさせられます。
そして、人間もまた同じなのではないでしょうか。




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2017年8月の活動予定

2017年07月12日 10時10分58秒 | 篠原園地


次回の活動は8月5日(土)夜7時から、夜の自然観察会 ~ セミの羽化を観察しよう ~ を行います。
篠原台町自治会主催です。

真夏になると鳴き出すセミ。
セミの鳴かない夏なんて信じられないくらい、セミは夏にはいなくてはならない存在です。

何年もの間、地中で幼虫として暮らし、とうとう地上に出て成虫になって、そして鳴き出すのです。
幼虫が成虫へと羽化する時間は夜暗くなってから。
篠原園地の森のこちらでも、あちらでも、向こうでも・・・何匹ものセミの幼虫が木の幹などにつかまって動かなくなると、その背中が割れ、中からセミの成虫が出てくる様子が観察できます。
その神秘的な様子をぜひご覧ください。

ここで観察の際の注意点です。
・セミは暗くなってから羽化します。
明るい光を当てると影響を与えてしまうので、懐中電灯は電球色のものをお持ちください。
・蚊取り線香などは昆虫すべてに害を与えます。
カ(蚊)がいるかもしれませんが、蚊取り線香やそれに類似するものは使用しないでください。
セミにも害を与えてしまいます。
・セミを捕まえないでください。
セミが自然環境の中で、どのように生きているのか、その一部として羽化の様子を見るのが目的です。
捕まえたりせず、セミが自分の意志で動くのを観察しましょう。

以下は過去の同観察会の様子です。


2014年8月

2015年8月

2016年8月

2016年8月

虫1匹の周りにこれだけの人が集まります。
それは自然観察の中でも特に、このセミの羽化は人の心を揺り動かすからだと思います。
たった1匹の昆虫でも、一生懸命に生きているということ、この観察会から感じ取っていただけるものと考えています。



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