お正月の飾りつけとして、輪飾りがあります。近年では年の暮れになるとユズリハやウラジロのない輪飾りがたくさんスーパーマーケットで販売されますが、伝統的な輪飾りにはこれらが付けれれているのが一般的です。
私たち日本人はもともと農耕民族。里山で自給自足的な暮らしをしていました。里山は2010年に愛知県で開催されたCOP10(第10回 生物多様性条約締結国会議)で、自然と共存した持続可能なライフスタイルとして話題となり、その後しばらくの間、里山ブームとなりました。
伝統的な輪飾りには里山の文化が反映されています。縄は脱穀後の稲わら、橙は畑、ユズリハやウラジロは田畑の近辺にある森に生えているものです。
もともとは身近にあったこうした環境や植物が見られなくなってしまったということは、それだけこうした緑が私たちの身の回りから消失したということを意味しています。
居間、台所、浴室、トイレ・・・と各部屋に飾ることになっている輪飾り。どれか一つでも伝統的なものを飾って、かつて私たち日本人が里山で自然と共存した持続可能な生活をしていたことや、身近に田畑や森があったということを思い起こすのも、それだけでも良いことなのではないかなぁと思います。
今年のお正月の飾りつけは昨年暮れに終わってしまったので、また今年の暮れに、、、。
伝統的な輪飾り。大きいので、こちらは購入しませんでしたが・・・
私はこちらが気に入り、購入しました!