身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

ビオトープ池のクロスジギンヤンマ

2016年06月10日 22時16分22秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出
昨日、ヤゴ救出で自宅に持ち帰ったギンヤンマが羽化した話をしましたが、5月の連休は篠原園地のビオトープ池でクロスジギンヤンマの羽化がピークを迎えていました。

ギンヤンマは篠原池や菊名池など開けた明るい池でよく見られ、羽化は6月ごろです。
これに対しクロスジギンヤンマは、篠原園地のビオトープ池のような木に覆われた暗い池に幼虫が生息します。また、羽化は4月から5月にかけてと、ほかのトンボよりもやや早いです。



ヤゴ救出で持ち帰って自宅で羽化したギンヤンマ。
水色と明るい緑色の綺麗な大型のトンボです。



ビオトープ池に生息するクロスジギンヤンマ。
ギンヤンマによく似ていますが、黒い筋が入ります。


クロスジギンヤンマが羽化するためにつかまっている草は、ビオトープ池に植えられたショウブです。
これは花菖蒲でなく、5月5日のショウブ湯に使われるショウブです。
ショウブ湯のショウブは今はスーパーマーケットなどで売っていますが、昔は身近なところにある池の畔などに生えているショウブを刈り取って使用していたのでしょうね。
もともとはこのビオトープ池のような水辺に生える植物です。


5月の連休、ショウブが花を咲かせていました。


これらの写真を撮影した5月2日3日とも、僕が何の写真を撮っているのか様子をうかがう方がいらっしゃったので説明し、お見せしました。
珍しいものが見れたと喜んでいただきましたし、写真を撮られていた方もいました。

このように篠原園地の自然や生きものたちに目を向けてくださる方がいるのは、たいへん喜ばしいことです。


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