身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

自然観察の意義(4)・・・生きものたちのいる環境の中に一緒にいること

2019年07月06日 00時26分39秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察をする際にとても大切なことがあります。
それは生きものたちの生息環境の中に、自分もそれらの生きものたちと一緒に居合わせるということです。

これから真夏の季節になるので、真夏の夜の観察会を例にします。
私の行なう真夏の夜の自然観察会は、基本的に夜暗くなる少し前に集合します。
暗くなるにつれてカラスウリのつぼみは次第に花を開き、コウモリはエサを求めて飛び始め、セミの幼虫は羽化(成虫になるために脱皮をすること)するために地中から這い出してきます。

このように生きものたちは森林とその周辺という環境の中で、真夏という季節、夜という時間帯に合わせて活動し始めるのです。
これらの生きものたちを観察しながら私たちも、夕暮れから日没そして夜という時間の経過に伴う明るさや空の変化。また、時おり吹く風などを感じてみましょう。

自然観察では、生きものだけを観察するのではなく、生きものたちがどのような自然環境の中で、どのようにその環境と関わりながら生きているのかを観察すること。また、このように生きものたちが生きている自然環境を私たち自身も一緒に体感することが、とても大切なことだと私は思っています。

私たち人間も彼らと同じように、この地球の生命の一つです。
私たちの遺伝子の中にも地球上の自然環境に合わせて生きるよう組み込まれたものがあります。

彼らが生息し活動するのと同じ環境に足を運び身を置くという前提の下で、彼らの生きる様子を見守るようにして観察しましょう。
それでこそ、この地球上で私たちがいろいろな生きものたちとともに生きているという一体感を感じられるのではないでしょうか。
そして、この一体感こそが、地球に生きる喜びの一つなのではないかと思います。
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