三木奎吾の住宅探訪記

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。

【自然環境クッキリ・DGP4割減危機】

2020-05-28 12:37:23 | 日記
コロナ禍がはじまって以来、多くの人が気付いていること、
身の回りの自然の美しさのエッジが鮮やかになって来た・・・。
「あれ、このアングルから見た山って、こんなふうに見えたっけ?」
というような体験が増えてきているような気がする。
写真はちょこちょこ行っていた札幌近隣の「小樽カントリークラブ・旧コース」。
たまたま近くを通ったとき、海浜側から山方向、クラブハウス方向を見返した。
そうしたら、山が見たこともないほどに「クッキリ」していた。
見えている山の名前も知らないくらい、見たことがなかった。
海と山との間で、ゆったりボールを追いかけるゴルフ醍醐味も倍加か(笑)。
・・・まぁ要するに、経済活動が急収縮してきて、
飛行機もほとんど飛ばなくなって、自然の美が際だってきたのでしょう。
中国で「世界のものの生産活動」が集約的に行われ、
そこでの「環境破壊」レベルがハンパなく進行していた。
なにごとも過ぎては及ばざるがごとし。
それが、新型コロナ禍という急ブレーキが掛かって、
その束の間、地球環境がその本来の姿をチラ見せしてくれているのではないか。
たぶん、もっと人間活動が収縮すれば、
かつて地球の全大陸に進出したわたしたちの祖先が見ていた
本来の地球の姿がふたたび立ち現れて、人類はその圧倒的な美に
もう一度、本来的な「生きるよろこび」を見出すのかも知れない、
というような妄想も抱いたりする・・・。

しかし、現実はそう甘くはない。日本の直近GDPは約550兆円。
その推移は4半期ごとに発表される。
2019.9-12月度は「対前期比」で約7.1%程度下落。消費税導入の影響。
2020.1-3月度は速報では3.4%程度下落と発表されているけれど、
実質的な数字としては3月度が新型コロナの影響で極端に悪いとされ、
それがこれには反映されていないので実質5%程度の下落という。
そして2020.4-6月期はまさにいま現在で、実質的な経済停止なので、
悲観的見方としてはマイナス25%相当の下落見通し。
そうすると、100×0.929×0.95×0.75=66.2%という驚くべきGDP収縮ぶり。
上下幅を見れば4割減という大方の見方は、そう狂ってはいない。
この基本的な認識から550兆円の約4割相当、
200兆円を超える財政支出政策が打ち出されている。
まさに空前の経済危機であり、放っておけば失業者300万人と言われている。
そして経済危機からの「自殺者」は1万を超えるだろうと言われている。
歴史で参照すれば、戦後にはここまでの危機は存在せず、
まさに世界恐慌までさかのぼる大危機ということになる。
この世界恐慌では日本は高橋是清蔵相主導で、財政出動で乗りきった。
政府のもっとも基本的な役割は国民の命と暮らしを守ること。
本来政治とは、こういう大状況についてどのように「政策運営すべきか」を
その「考え方」を国会で論戦して国民に信任を問うことでなければならない。

そしていま、この約200兆円規模の政府支出策について
さまざまな検討が政府与党サイドで活発に論議されてきている。
現政権は実質的に「安倍・麻生」連立で、安倍さんは反対派からの攻撃への
サンドバッグ役を担いながら、麻生大臣の経済運営に進路が託されている。
まさに令和の高橋是清。政府支出の大胆な「使い方」が日本の運命を左右する。
幸運にも新型コロナでの死者は世界とは隔絶したレベルで推移している。
国富の毀損を回避し、経済を上昇させるのに対応可能な時間と作戦があり得る。
日本に幸運な航路が開けていくことを祈りたい。民の側も努力を一丸となってしたい。


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