風の声

想いつくまま

まるでお殿様と家臣のような総裁選

2020年09月02日 | 日記
いつの時代なんだと笑ってしまう。

候補者が派閥へ頭を下げてお願いをするのは、よくある普通のシーン。
だが、まだ出馬表明もしていない菅のもとへ、派閥の幹部が連名状までたずさえて頭を下げてお願いに参上している。まるで、時代劇の殿様と家臣を思わせるような妙なシーンがニュース映像に流れる。
連名状は派閥内の議員を裏切らせないための踏み絵に他ならない。これまた時代劇によくある血判状の締め付け手法で時代錯誤も甚だしい。

そこまでやって、安倍の”政敵の石破”を封じ込める異様な徹底ぶりを見ていると、よほど何かあるとしか思えない。
石破はインタビューに答え、安倍の疑惑などに対して「納得の政治」を強調している。数々の疑惑を国民が納得していないことを踏まえてのことだ。森友疑惑では、改ざんを命じられ自死に追い込まれた国税職員の遺族は「再調査」を求めているが安倍政権は徹底して拒み続けてきた。そんな国民の納得を得れない安倍政権のやりかたに、石破はNOを突き付けている。

だとすると、執拗な石破封じは「石破が総理になれば安倍疑惑が暴かれる」と戦々恐々としているからとしか思えない。
それを悟られまいと「かつて安倍総理に辞任を迫った石破が嫌いなだけ」と、安倍子飼いのコメンテーターらはTVで話題をそらそうと繰り返している。

ルール違反の強権で黒川検事の人事を延長したのも、数々の疑惑隠し対策だったことを国民は見抜いてしまった。
その流れからすれば、執拗な石破封じの裏事情はそこにあると読み解けてくる。

派閥ボスの密室談合で誕生する菅政権。
その政権の一番の使命は、過去の安倍疑惑の数々を闇に葬り去ることにあるようだ。「安倍政権の継承と継続」を掲げる菅の表に出せない使命は、ずっと仕えてきた殿様をまもるため家老としての最後のご奉公ということか。

いっそのこと、ちょんまげにして羽織袴で夕刻の会見デビューすれば、令和おじさんはウケるにちがいない。









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