風の声

想いつくまま

表の顔と裏の顔

2020年09月19日 | 日記
”反対する官僚は異動してもらう”
総裁選でそう言っていた菅総理。
その言葉から見えてくる政治手法がどうも気になる。

官房長官だった時、総務省の官僚が菅長官に「ふるさと納税」の問題点を意見したため、左遷させられたという話がある。
その事務次官候補だったエリート官僚は、意見した直後に省外の自治大学へ左遷させられた。当時の総務大臣から「菅さんに謝りに行ってきなさい」と注意されたのだと、実名で告発している。

菅長官がそこまで憤慨したのは、ふるさと納税は自身が総務大臣時代に創設したものだったから。それにいちゃもんつけらたと思い激怒したということのようだ。

安倍政権は官僚人事を官邸が一手に握っていた。その弊害でモリカケ事件などの「忖度」がはびこってしまった。
総理就任前なのに「反対する官僚は異動させる」と言ったのだから、官僚らはこの事件を思い浮かび震え上がったにちがいない。

7年8か月もに渡って、官房長官として官僚を締め付けてきた菅総理。官僚に対する威圧は絶大だ。アベノママどころか、もっとひどい忖度政治が蔓延してしまいそうだ。

笑顔を振りまき、苦学して政治家になったという菅美談の表の顔。その裏に潜む顔が、強権をまき散らす独裁者というのでは頂けない。

そういえば、政府に反意を表明し続ける沖縄県に対する菅長官の言動は、強圧的でひどかった。



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