「罵りあいにうんざりした」
「史上最悪のTV討論」
そんな感想を持たせた米大統領選のTV討論だったようだ。7割以上の国民がそう思ったというから、ある意味健全ではある。
お互いが罵声を浴びせるシーンだけが目立った討論。相手の発言を遮ってまで、過激に仕掛けたトランプのペースが支配したため、醜くさを晒しあった印象だけを与えたのだろう。
今のアメリカをそのまま晒したTV討論となった。
これまではTV討論が選挙戦に大きな影響を与えてきたが、今回はそれはないようだ。はたして、オクトーバーサプライズはあるのか。まったく先が読めない。
TV討論で改めて感じたのは、トランプの不遜は言うまでもないが、高齢のバイデンを候補者に担いだ民主党の人材不足も否めない。これは米国民の不幸な敗北でもある。
どんな結末へ向かうのか。
そして「アメリカの良識」は回復されるのか。
神のみぞ知る結末のようだ。