盗っ人猛々しいとはこんな人物のことかと思わせた。
カジノ汚職で懲役4年の実刑判決を受けた秋元衆院議員。逮捕後も国会議員を辞めもせず、議員として仕事もしないで給与は受け取り続ける。
贈賄側の役員に不利な証言をしないように金を渡そうとまでしていた。語るに落ちるとはこのことで、自ら罪を隠そうとした実に愚かな行為だ。そんな前代未聞の恥知らずなことまでしておいて、国会議員に居座り続けるという神経がわからない。
党が公認して当選させた議員なのに、離党したことを口実に辞職への取り組みはやらない自民党。
そればかりか、議席を独占して圧倒的な数の力をいいことに、相次ぐ逮捕や事件に疑惑を説明もせず反省もない。悪事を新たな悪事がかき消す。そんな自民党のブラックホールぶりだ。
今やそれに国民の側も慣れてしまって、無感覚になっている。
秋元のカジノ事件のようなことを、もし野党のいずれかの党が起こせば、即、解党の危機にさらされるだろう。
実刑判決を受けても、次の選挙には立候補するという秋元。これは有権者へ売られた喧嘩だ。決着は有権者の投票でつけるしかない。