![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/db/db4309bab47d10bfb3fbfe24a262b425.jpg)
そろそろ終盤。
それでもまだ黄色い穂が伸びている場所もある。
▲ そろそろ終盤の花穂、舌状花の細い花弁が色褪せ始めている。▲
▲ 幾つかの筒状花、舌状花が総苞に包まれているのがひとつの単位。▲
▲ 画像中心部には、筒状花の蕾が5個もみえる総苞もある。▲
▲ 開花した筒状花は5個の花弁が合着した花、中からこれも合着したおしべが伸び
花粉を出し切った後に、柱頭が2裂しためしべが伸びてくる。▼
▲ 右下の総苞にある舌状花には、めしべ、冠毛も見える。筒状花はまだ蕾の状態。▼
▲ 開花した筒状花の花冠が見える。▲
▲ 長く飛び出しているのは筒状花のおしべ、花粉を纏っている。▲
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
キク科アキノキリンソウ属 Solidago canadensis var. scabra(= Solidago altissima)
(2017.10.25 立石・大道町)
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▲ セイタカアワダチソウ図解 ▲
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【筒状花の雄性先熟性】
セイタカアワダチソウの小花は総苞の中に舌状花と筒状花が複数ある。
ズラリと横に並んでいるので「頭花」のイメージは薄い。
舌状花は細長い花弁、柱頭が2裂するめしべを持つ。
筒状花は花冠が5裂、花冠の中心にあるおしべは5本が葯のところで合着、筒状になっている。
花粉は筒の中に出てから、めしべの花柱に押されて筒先から溢れ出る。
花粉が出切ってから、花柱が伸びて先が2裂、分かれた又の間が柱頭となる。
花粉が出切ってからめしべが受粉可能となる「雄性先熟」なので、
花粉が同じ花に受粉する「同花受粉」は起こらないとされるが
膨大な?セイタカアワダチソウの花数では実態は??。
この辺りの詳解はツワブキのページに記載した。
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▲ 似た花にオオアワダチソウ 花期はやや早いし、花序は横に広がる。
▲ オオアキノキリンソウ アキノキリンソウより花数が多い。
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今年のセイタカアワダチソウ
舌状花と筒状花のこと・・・ありがとうございます。
とても良くわかりました。
長く飛び出している筒状花の雄しべ・・・愛おしいです。
雄性先熟なのですね。
舌状花の花弁と雌しべの可愛いこと・・・
この両方がいっぱい集まっているのですから
ゴチャゴチャするわけですね。
教えていただきありがとうございます。
興味を示す人はごく稀ですが、やはり菊と同じ構造なので、
基本さえ抑えておけばゴチャゴチャの正体も見て取れるでしょうね。
私は何時も、ヒントを頂いて画像にわかったことを描くようにしています。
やはり図鑑だけでは理解が足りない部分を自分で補うのは大事な事、
そうすることで何とか理解出来ることが多いと思っています。