幾つもの色に変化してゆく果実。
これは日当たりと、果実の成熟度によるものだろう。
同じように葉も、常緑樹の位置づけだけれど、日当たりのよい葉は赤く色づいている。
日陰の葉はまだ緑のままだから「常緑樹の葉」だと言える。
中間的な黄色も見えるから「落葉樹の秋の彩」に見える。
これを「紅葉」というのかどうかは、言葉遣いの問題のようで悩ましい。
▲ 薄い果皮が破れて種子が顔を出している。▼
▲ 日当たりの有無だけではないだろうが、上の葉は赤く焼け、中間部には黄色が混じっている。▼
ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天) メギ科ヒイラギナンテン属 Mahonia fortunei
ヤナギバヒイラギナンテン(柳葉柊南天)の旧学名が Mahonia confusa(現在はメギ属に変更 Berberis eurybracteata)
そのため、今もマホニア・コンフサと呼ばれていることが多い上、時にはホソバヒイラギナンテンの別名などと説明されていたりもする。
ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天 Mahonia confusa ‘Narihira') は、学名表記からはその園芸種の位置づけになるのだろう。
ヒイラギナンテンとの比較で葉は細いのだけれど、鋸歯の様子だけを解説されるから未だによくわからない。
ハッキリしているのは、このホソバヒイラギナンテンの葉は寒さで焼けることはあっても
落葉樹のような、冬から秋にかけての「紅葉」は無いということだ。
「紅葉」を単に葉の彩の変化という意味で使うなら、常緑樹も冬には葉の彩はあるから言葉遣いは難しい。
(2024.02.13 太寺)
☆
▲ 左は花の頃 右はナリヒラヒイラギナンテンの紅葉で右下にはナンテンの葉?も見える。▲
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「言葉遣いは難しい」・・・です。
でもとにかく美しい色合いが素敵です。
ホソバヒイラギナンテンの果実は、と~っても楽しそうに見えます。
色合いも色々で美しく、そんな果実から飛び出す種子が愛おしいです。
これらの秋の彩りは心に残ります。
大発見の連続です。ありがとうございます。
時代の趨勢でも変わってゆくものなのでしょうから
寿命が長くなると大変でしょうね。
知らない言葉も次々と生まれているようだし今まで通用していた意味が
いつの間にか違っていたり、そもそも昔から違ったままで覚えていたり。
「紅葉」がどこまでのことを指しているのかなど
今では曖昧なままにしている方が良いのではないかとさえ思いますね。
それでも植物は昔のままに…ですから、幾つもの表情の違いを見ているのは楽しいものだと思いますね。