数年前には枯死寸前だったこの場所のナギイカダ。
少しずつ元に戻りつつある。
去年春にはしっかりと花をつけた。
この場所にやってくると必ず寄り道する女房殿は
今日もしっかりとヒョウタンボクのように二つ繋がった果実を見つけていた。
葉(実際には葉ではなく、葉状枝と呼ばれる枝)がマキ(槙)の仲間のナギ(梛、竹柏/Podocarpus nagi)に似ているから
葉を筏に、その上にちんまりと乗っている蕾を、筏を操る人に準えてナギイカダ。
雌雄別株だけれど、園芸種には一本でも果実を結ぶ種類がある。
▲ 花弁は中心部にめしべ
ナギイカダ(梛筏) クサスギカズラ(←ユリ)科ルスクス属 Ruscus aculeatus
APGⅡ準拠の分類体系ではクサカギカズラ科として独立している。
同属のルスクス・ヒポフィルム(Ruscus hypophyllum)は、ナギイカダのように棘状にはならず、
花は両面いずれか、たまに両面に咲き、こちらも雌雄異花、おしべは合着(雄蕊筒)中にめしべが隠されている。
一度、加西で温室育ちを見たけれど殆ど結実はしない。
(2021.01.17 森林植物園)
☆
ハナイカダ(ハナイカダ科←ミズキ科Helwingia japonica)は花柄が葉の中央脈に合着したもの。ナギイカダは枝が葉のように見える。
▲ ハナイカダ ルスクス・ヒポフィルム(葉の両面に花、こちらはナギイカダ同様実際には葉ではなく枝、二つ咲くものもある。) ▲
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去年のナギイカダ ナギイカダ(梛筏) ハナイカダ ハナイカダ ハナイカダ
新年早々に素敵なものを見させていただきました。
興味津々です。
今後も、もう少しお花を観察できたらと思っています。
ありがとうございました。