タチアワユキセンダングサ
二つ並んで見せられてもきっと区別出来ません。
木場では、他にもいろんなセンダングサ。
一目でわかるまで…、そう思ったけれど、
タチとハイの区別は、本当に花茎の伸び方だけしかないのだろうか。
タチアワユキセンダングサ
果実が出来て動物にくっついて運んでもらう準備が整っている。
花はまだまだ咲き続けているから、チョウやハチが集まってくるのだけど、
残念ながらこの果実には近付かない。
手が無い彼らにくっついたら、きっと大変なことになるだろうなぁ~、
なんて想像していたら、こんどはトンボが飛んできた。
ダルマギク 達磨菊
キク科シオン属 Aster spathulifolius
この花を見た最初は、島根半島の西端、日御碕に行った折。
経島のウミネコを撮った海岸に咲いていた。
これは、大船のロックガーデンの植栽。
隣には、ハマギクも咲いている。
海岸の岩場に似た環境だけれど。
葉の両面にはびっしりとビロード状の毛、雨に濡れた直後は水滴が輝いている。
ハマギクの、どちらかと言えばズングリとした花は海岸向きだろうと思うけれど、
澄んだ薄紫のこの花は悪環境に耐えて咲く花、
のイメージは浮かばないから、是非もう一度海岸で見たい。
チカラシバ
稲刈りの終わった水田に、降り続いた雨がそのまま残ってしまったからだろう、
切り株の横から新しい葉が伸びている。
秋の水田の、かつて何処にでも見られた懐かしい風景。
土壌には良くないのだろうけれど、こんな景色に出会うとのんびりした気持ちになれる。
殆ど沈みかけた西日に、チカラシバも輝いたしススキも輝いた。
チカラシバ
両側には体験学習用のたんぼ、その緩やかな傾斜地を縫って木道が田んぼよりも一段高く付けられている。
その木道の真下には、夏には、キンミズヒキもナンテンハギも咲いていた。
今は、花は少なくなったけれど、キンエノコロやチカラシバ。
ツバキ
明石公園には藪椿が森を作っていた。
ツバキの果実は、何処でも拾えたけれど、同じ頃に落ちるドングリよりも人気があった。
手当たり次第に幾つも拾い集めるのには、形にこだわりがあったからである。
拾い集めた実の選別は、出来上がりを想定しての期待が膨らむ愉快な仕事だった。
一つの果実には、たいてい三個か四個の固い種が入っている。
その中で、外側が綺麗な円弧を描いているものが一番だった。
尖がった部分を、コンクリートなどの上で擦る。
種はかなり固いから相当な労力要る。
適当に開けられた穴から、黄色い胚珠を取り出す。
この作業も結構疲れるものだったけど…。
出来上がりを口に当てて吹いてみる。
固い種に共鳴して、高音の笛の完成。
ツリガネニンジン
次々と花茎が立って、優しい薄紫の花が咲いている。
懐かしい花だ。
新林のこの景観は、そっくりそのままではないけれど、夏の終わりの蕨平に続いている。
ツリフネソウ 釣船草
遅いなぁ、去年の台風でかなり荒れたから、
土砂に埋もれてしまったのだろうか、今年は無理かも知れないなぁ~。
そう思っていたけど、新林の田んぼの東側の斜面には、次々と秋の花。
片瀬山からの伏流水の水路があった場所はかなり荒れてはいたけれど、
去年ツリフネソウの咲いた同じ場所に今年も咲いた。
花は、それぞれの咲く時間を少しだけずらせることはあっても咲き始めている。
ツリフネソウ 釣船草
消えてしまったと思っていたけれど、去年よりも増えていた。
今年は、光則寺のキツリフネもたくさんの花をつけていたから、
雨の多さが幸いしたのだろうか。
種子が弾け飛んで周辺に散らばるからかなりの群生になっている上に、
蟻が好む分泌物を種子が持っているから運んでゆくのだと聞いた。
ツルソバ
果実が黒くなっている。
蕎麦の実???だけど、まん丸。
ツルソバ
タデ科 Polygonum chinese var. thunbergianum
ヒメツルソバという、ピンクの小花が球形に固まった花は、何処にでも咲いている。
ヒメ、と付いているからには、それより大きいのもあるのだろう、そう思っていた。
これが、ツルソバ。似ている気もするけど……。
三浦半島の海岸にはあちこちでかなりの繁殖。
蔓性だから、暖地性の常緑樹木に絡まって広がり続けるのだろう。
タデの仲間は何処にも勢力範囲を広げるしたたかさを持っている。
ニシキギ 錦木
十月になった。
まだまだ紅葉には早いのだけれど、ニシキギはもうすっかり秋の色。
ニンニクカズラ ガーリックバイン
葉を潰すと、ニンニク臭。
だから、潰さなければいい。クサギと同じだ。
ニンニクカズラ
ノウゼンカズラ科マンソア属 Mansoa alliacea(=Pseudocalymma alliaceum)
熱帯アメリカ原産だから、奄美・沖縄以外では温室の花だろうか。
似た花にハリミノウゼン、新宿温室の花。
モモイロノウゼンカズラ、こちらは戸外でも咲いている。
ヌスビトハギ
不思議がって覗き込んだちびちゃんに、この種子を摘まんでズボンにくっつけた。
直ぐ近くには、センダングサもクッツキムシになっていたから、これもくっつくんだよ。
そう話したら、怪訝な顔で花を摘んできた。
そうじゃなくて、黒くなってるやつだよ。
ズボンいっぱいにセンダングサとヌスビトハギがくっついていたけれど、家に入る前に取っただろうなぁ~。
ノコンギク 野紺菊
相当寒かったのだろう。
朝陽が射し始めて、つい最近まで咲いていたキバナコスモスを刈り取って耕した場所では、
黒々とした畝から薄く水蒸気が上がっていた。
日陰では、まだまだ小さな小さな水滴が残っていた。
だから、暫くはその場所で、湧き上がる水蒸気を眺め、
エノコログサやチカラシバに残った水滴を撮っていた。
ハイアワユキセンダングサ
タチアワユクセンダングサとこれは、花茎が立つか這うかの違いだと説明された。
実物を見ても区別は付かない。
同じような姿で咲いているし、土が合うのかこちらもどんどん上に延びている。
おまけに、台風の後などは両者共に風になぎ倒されていたりして、地を這っている。
ハキダメギク
お母さんがトンボを捕まえたようだ。
「トンボは、どうして持てば良いのでしょう???」
幼稚園に上がる前の男の子が二人、不思議そうに覗いている。
「じゃんけんのチョキの形にした指の間に翅を挟んでやると、体が自由になるし、翅も痛みませんよ」
下の男の子は、しっかりチョキにした指に赤トンボを持った。
「お兄ちゃんは、虫、ダメなんですよ~」
それでも、弟の勇気に触発されて、彼もチョキの間にトンボを持った。
ハキダメギクや、ヨメナの咲いている場所には、イナゴが何匹も這い回っていた。
次は、イナゴだよ。
そう言って捕まえたイナゴを見て二人の顔が輝いた。
ハグロソウ
白金台で見つけたこの花。
真夏だったせいか、それとも日陰だったせいか、
今日見つけたものとは違って、かなり小振りだったような気がする。
天気は今にも雨が落ちてきそうな一日だったけれど、
クサボタンを存分に撮ったから、かなり気分良くこの花も綺麗に撮れた気がする。
ハゼラン
午後になって咲くから、サンジカ。三時花。
確かにそうだけど、いつまで咲いているのだろうか。
ハゼラン
まだ、午前だ。
なのに、三時花が咲いている。
朝陽がさほどには差し込まない場所なのに。
ハナカタバミ
オキザリス、そんな名前で売られているし、カタバミの類だけれども葉も花も豪華だ。
良く見るムラサキカタバミと違って、花の中心部分の黄色もくっきりしているし、蘂も黄色だ。
そうだよなぁ~、「雑草の花」と一つ括りにされている花たちも、手を加えて立派に育て上げられるとこうなる。
それでも、増えすぎて野辺に広がっている。
ハナミズキ
御苑のハナミズキには、白も薄桃色もあった。
ところがこの状態では、どちらがどうだったのか…。
不思議だねぇ~。
花を見ていると、果実の状態が思い浮かばないものもあるし、
果実を見ていると、花が全く思い浮かばないものもある。
ハナミズキ
首都高速を走って、横浜からだと一時間かからない。
けれど、何時も??新宿通りから大木戸門の外にある駐車場に入るのに間違いをしでかす。
今日も??、同じ間違いでトンネル抜けて、甲州街道に出てまたまた大回りして…。
それでもお目当てのハナミズキは、鳥に啄ばまれる前の状態で遠目にも鮮やかな秋色。
葉が少し痛んでいるしこのまま紅葉せずに落ちてしまうのかなぁ、
そんな状態のものも多かったけれど、よく見るともう来年の花芽も立ち始めている。
ハマギク 浜菊
浜に咲く菊。
単純明快、おまけに「日本の花」という、なんとも立派な学名をつけて貰っている。
育てやすいし、作りやすいし、自然交雑も人工交配も含めると菊の仲間は、世界中で一番大世帯。
バラ ピーチ・メイアンディナ
今日は、朝から雨模様だったから霧吹きは要らないし、傘を持って出掛けた。
水滴は、咲き始めた花にとっては、時には必要な湿り気だろうが、
多すぎると花びらを痛める。
咲き始めのはなびらは、それはそれは瑞々しいから、水滴を綺麗に弾いている。
雨もこれ以上降らないだろうから、今日の大船は正解だった。
バラ スター・マイン
神奈川県で作出された薔薇が育っている場所がある。
その一つが、この柔らかいピンク。
昨日の雨、そして今日の秋晴れ。
二日も同じ場所で同じ薔薇を撮っている。
ひとむかし、いや、二年前までは考えられないことだ。
バラ チャールストン
バラ ディンティ・ベス
バラ ディンテイ・ベス
一重の薔薇。
優しい花色だし。
盛んに、この花のシルエットを撮っている。
柔らかい光を透かして、裏側の少し濃い桃色がもっと優しい色になる。
(2005.10)
画像下のコメントは原文のまま、撮影順にはなっていない。
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