けにーやじま (旧無礼講ロッカーズ)

信濃三十三観音札所NOW!
令和以降は長野県内外の札所めぐり、古刹名刹訪問記が主です。

円光寺 八角太鼓楼(須坂市)

2013年03月19日 | お寺探訪

天気いいぞう&体調不良のリハビリのため、軽く初サイクリングに出掛けた。

珍しい八角形の太鼓楼があるという、須坂の円光寺を目指した。
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太鼓楼は国道沿いに面しているが裏に回って静かに見ることができる。
案内板には「明治27年に越後の大工により建立、かつて使われ現在用無し」とあった。

太鼓楼とは時を告げる鐘の代わりではなく「近所の衆よ・お寺に集合」の合図を送るためのだったらしい。「今用無し」無粋極まる立て札を立てるより、今も毎朝昼夕にドドン!と鳴らせば町民も張り合いが出るのではないか。あーもったいない。

この周辺には円光寺を含め5つのお寺がそれぞれ坊の如く集まりを成しているのだが、中でも巨大な普願寺にも太鼓楼があり、楼の中にぶら下がっている和太鼓が見えた。

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太鼓楼の町・須坂である。周囲合計5つの寺に鐘楼があったかは見忘れた。

普願寺境内の掃除をしていた御婦人に、この太鼓が鳴らされることは有るのか、たずねたところ、「この太鼓の音は一度も聞いた事がない」とのこと。あーもったいない。


善光寺と往生寺

2013年01月09日 | お寺探訪

年頭、善光寺へ初めて初詣に行った。ローピング、順番待ち、その混雑ぶりに驚いた。
丁度法要を終えた上人さまが通る際に合掌もせず、ケイタイで写真撮影を試みるというサル同然の狼藉者が散見された。こまったもんだ。

それから湯福神社に行き、お神酒をいただいた。お代わりしたくなる、おいしいお神酒であった。

さらに往生寺まで上がった。その昔、善光寺と往生寺は併せて一つの参拝順路となっていたようである。

参考文献:週刊長野記事アーカイヴ:往生寺 ~動物出没に悩む遠足の地~

往生寺の境内には我々の他に一人。境内はきれいだし、眺めも良く気分爽快。

山腹の遊歩道の先に、壁4面が落書きだらけのお堂がある。何が安置されているのか定かでない。私は「らくがき堂」と呼んでいる。

県内、県外からの大勢の参拝者による無数の落書き。その烈しさに漆喰壁が削り取られた部分もある。現在確認している最古の落書きは大正3年6月9日の何某によるものである。
そして、昭和30年代以降の落書きを探すのは困難を極める。人の流れは上記参考文献のとおりの移ろいであったようだ。

正月二日、往生の地から善光寺裏口駐車場に向けゴッタ返す自動車の列を眼下に、「善光寺は表から入って、それからここまで歩いてこいや!」と普段通りに思ったのであった。