自分の自信のなさで人に迷惑をかけてしまうことが増えた気がするので、本当に自戒しなければならない。一方でプライドもあったりする。「自分なんて」と「自分だって」が押したり引いたりしていて、全体から見れば拮抗している。
自分の存在をなるべく消したいと、小さい頃から思うことが多々あった。
小学校から帰宅するときも、ぼくはそっと玄関のドアを開け、夜盗のように部屋に滑り込んだ。ぼくの存在を母に気付かれたくなかった。
自分の存在が他者に何らかの(良くも悪くも)影響を及ぼすと意識することは、ぼくにとって罪だった。ぼくは他者にとって路傍の石と同じ、視界に入ることがあってもそれと認識されることのないものでなければいけなかった。
自分の言動が他者に影響を及ぼすことを夢想してほくそ笑んでは、即座にそんな想像を打ち消して自分を罪深く感じていた。
ぼくは傲慢を恐れていた。謙虚でなければならない。けれども謙虚が過ぎれば人に迷惑をかける。しかもその謙虚は傲慢によって操られるマリオネットに他ならない。
他者を過剰に慮るのをやめること。自分を過剰に意識しないこと。怖がらないこと。正直になること。ぼくは本当に自戒しなければならない。
自分の存在をなるべく消したいと、小さい頃から思うことが多々あった。
小学校から帰宅するときも、ぼくはそっと玄関のドアを開け、夜盗のように部屋に滑り込んだ。ぼくの存在を母に気付かれたくなかった。
自分の存在が他者に何らかの(良くも悪くも)影響を及ぼすと意識することは、ぼくにとって罪だった。ぼくは他者にとって路傍の石と同じ、視界に入ることがあってもそれと認識されることのないものでなければいけなかった。
自分の言動が他者に影響を及ぼすことを夢想してほくそ笑んでは、即座にそんな想像を打ち消して自分を罪深く感じていた。
ぼくは傲慢を恐れていた。謙虚でなければならない。けれども謙虚が過ぎれば人に迷惑をかける。しかもその謙虚は傲慢によって操られるマリオネットに他ならない。
他者を過剰に慮るのをやめること。自分を過剰に意識しないこと。怖がらないこと。正直になること。ぼくは本当に自戒しなければならない。