バート・K・ファイラーという作家の「時のいたみ」という短編を読みました。1968年の作品。その年のネビュラ賞を取るべきだった、という評もあるようですが、どこが傑作なのかがぼくにはよく分からず・・・。
タイムトラベルものなのですが、「何のために時代を超えたのか」という動機が小説の核となっており、それが作品の唯一の中心で、最大の見せ場で、最高の感激を呼ぶところ・・・のはず。ネタバレしてしまうと、要するに「君を救うためなのだ」ということです。君を救うためにぼくは時代を超えてきたんだぜって・・・なんだそりゃー・・・
この作品は『時の娘』というロマンティックSF傑作選に収録されているのですが、他の未見の作品の出来が心配になってきたぞ。全てジャック・フィニイ級のものであってほしいなあ。
ちなみにちょっと付け足しておくと、「時のいたみ」はラストがいい味を出している、という評価だったんでしょうけれども、その分を加味したとしても、やはり水準以下のような気がしてならないのですよね。う~む、概してSFの苦手な人間(というかほとんど読んだことない人間)には評価は難しいなあ。
結局、幾たびも君を失う、という物語なのかな。いやタイムトラベルの残酷さの物語かな。いずれにしろ心の底にずしりと来なかった。
タイムトラベルものなのですが、「何のために時代を超えたのか」という動機が小説の核となっており、それが作品の唯一の中心で、最大の見せ場で、最高の感激を呼ぶところ・・・のはず。ネタバレしてしまうと、要するに「君を救うためなのだ」ということです。君を救うためにぼくは時代を超えてきたんだぜって・・・なんだそりゃー・・・
この作品は『時の娘』というロマンティックSF傑作選に収録されているのですが、他の未見の作品の出来が心配になってきたぞ。全てジャック・フィニイ級のものであってほしいなあ。
ちなみにちょっと付け足しておくと、「時のいたみ」はラストがいい味を出している、という評価だったんでしょうけれども、その分を加味したとしても、やはり水準以下のような気がしてならないのですよね。う~む、概してSFの苦手な人間(というかほとんど読んだことない人間)には評価は難しいなあ。
結局、幾たびも君を失う、という物語なのかな。いやタイムトラベルの残酷さの物語かな。いずれにしろ心の底にずしりと来なかった。