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腐葉土マルチ



ずいぶん前に買って“積読”になってしまっていた本、
『ポール・スミザーのナチュラル・ガーデン』。

最近ふと手にとって読んでみると
今僕たちが薔薇栽培で採用している腐葉土マルチの方法が
「基本のき・マルチング」として書かれていました。

新しい花壇に植栽したあとの仕上げには
必ず土の表面に5~10センチの厚みで
マルチングを行う。
その後も毎年、4、5センチのマルチングをする。

「この庭では、完熟腐葉土を使って
マルチングをしています。

森に入ると足元の土はふかふかで
気持ちがいい。

これは落ち葉や他の有機物が地面に積もり
下のほうからミミズなその虫や
バクテリアによって耕され
空気や水分の適度に混ざった
よい土が出来ているからだよ」

この自然の方法を取り入れるのは
庭にとって良いことばかりだという。

「まず、土が乾燥しにくくなる。
土の表面に光がささなくなるので
雑草が出にくくなる。

断熱効果があり温度変化から
植物を守ってくれる。

土に直接雨が当たらないので
土が固まったり、流れたりしにくくなる。

ミミズやバクテリアのエサになるので
土が良くなる。

おまけに、植物の緑がきれいに見えるんだ」




エンジェルファームの薔薇苗に施した
腐葉土+落ち葉マルチ。
すぐそばでチマサンチュウの苗を育てています。

化学肥料+農薬のセットが不可欠と言われる薔薇を
まったく化学肥料+農薬を使わずに育てるために
僕たちは腐葉土マルチの方法を採用しています。

幸い裏山に豊富に腐葉土があるので
それを採取して庭に運びます。

薔薇に農薬を散布しないので
すぐそばで野菜を栽培できます。



こちらの背景はミズナ。

ポール・スミザー氏は腐葉土マルチのアイデアを
どこで学ばれたのでしょう。
僕たちはここの自然の姿から学びました。