宿も飛行機も満員で、どっとお客さんが訪れ、
街中も一変する。
「今年は、けっこう有名なバンドが来ますよ」と
アミちゃんから教えてもらったけれど、バンドグループの
名前を聞いても、まったく知らない。聞いたこともない。
よく「若い女の子好きでしょ！」なんて冗談まじりに
言われるが、この日にやってくる女の子たちは、
正直言って苦手だ。
出来る限り意識して「今の若い子は・・・」と言う言葉を
使わないようにしている。
しかしロックフェスティバルにやってくる女の子たちは、
話す言葉も理解不能。
「あの子たち○○○のバンギャじゃん」
（バンギャ・・・・？）
「バンドが変わってもドセンにいた奴じゃん」
（ドセン・・・？）
そしてあのメイク
シャワーから出てくるとまったくの別人！
そしてまた、出かけていくときは顔が変わっている。
いったいこの宿に何人宿泊しているのやら見当もつかない。
プリクラが歩いているような感じ。
都会に住む人たちは見慣れた普通の女の子かもしれないが、
私にとっては未知の生物だ。
