宮古祭りのメインイベントは最終日に行われる「大綱引き」
本来は旧暦の6月15日に各集落において収穫祭で綱引きが行われていた。
綱引きの綱は龍神。つまり福を引っ張り合うことを意味する。
東の男綱と西の女綱に分かれて引き合うが、
西が勝つと「その年は豊作」東が勝つと「その年は豊漁、または安泰」
どちらが勝ってもめでたいのは、白黒つけない沖縄らしい風習である。
集落の人々が協力しあって綱を引き合うことで、
団結も図られ、互いに助け合うユイマールの精神を受け継ぐ意図も
あったといわれている。
沖縄は二毛作なので、収穫への感謝と同時に、年内にもう一度
迎える実りの時期の豊穣への願いも込めた行事である。
沖縄では那覇の大綱引きが有名だ。2024年は10月12日〜14日に行われる。
那覇大綱引きの発祥は1450年頃といわれ、琉球王朝の祝い事で行われた。
中国からの冊封使をもてなす催しであったともいわれている。
古琉球の時代から400年以上の歴史を持つ。
戦前は、那覇四町綱と呼ばれ、四つの町が西と東に分かれて綱を引きあったそうだ。
宮古島でも各集落において今でも月夜の晩に綱引きが盛大に行われている。