行くので、佐良浜漁港の前を通る。海から眺める佐良浜は、
まるで地中海かエーゲ海を望むような住居が立ち並ぶ
雰囲気だった。
遠くから見れば石造りの家のように見えるからで、実際は
2×4のコンクリート造り沖縄ではスラブ家(スラブヤー)
という。崖に家が集中しているのは、もともとこの集落が
始まった水源を中心に発展したからだと言われている。
昭和40年代まで、井戸水で生活していた。
子供たちの日課は、まずは水くみからだという話を、
同世代の友達から何回も何回も聞く話。
佐良浜は漁師町で、学校を卒業すると、昔は
カツオ・マグロ漁船に乗るのが当たり前だったそうだ。
最盛期には約10カ月から1年半の漁で、現在の家を建てた
という。漁を終えて日本に戻ってくるとき、那覇で寄り道を
して一晩に600ドル飲んだという話をよく聞く。
今なら約7万円ほどだが、当時は1ドルが360円
サラリーマンの初任給が3万円ほどだった時代であるから、
一晩でサラリーマンの年収近くをまき散らしたわけだ。
沖縄でも気性が荒く、そして酒を飲むといわれている。
新潮社から角幡唯介という人が書いている「漂流」
という本に、佐良浜漁師の死生観が
描かれている。暇があれば読んでみてください。
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