田舎の方のお祝いに行くと必ずといっていいほど
サータアンダギーがある。
なぜか市内の祝いのテーブルにはない。
島の駅などに行けば売られている。
もちろん手作りである。
一般に島では、サータアンダギーとは言わない。
「パンビン」と言う。
衣をつけて油であげるものはすべてパンビンの愛称で
呼ばれる。50代以上の人にとってはオヤツの中でも
特別なご馳走であって。
オバァがいつも作ってくれたようなことが言われているが、
実際は祝いのときくらいしか食べられなかったそうだ。
パンケーキやカステラをオヤツに食べていた人には、
それほど美味しいものではない。
オバァや島の友達から、よくいただくけれど、
カスカスしていて、飲み物と一緒じゃないと
なかなか食べられない。家庭によって、こだわりが
あるようでオバァから嫁に嫁から娘に
作り方が伝授されていく。
作り方はいたってシンプルで、小麦粉(薄力粉)黒砂糖
ベーキングパウダーを水で混ぜ合わせて、数時間 または
一晩寝かせた後に油で揚げるだけ。
カボチャや紅芋など入れたものもある。
簡単そうで、なかなか奥深い沖縄の一品である。
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