産業。中でも国が発注する工事が大きな
割合を占めている。漁業や農業だけでは、
厳しいので大きな工事が出ると工事に出かける
人は多い。派閥と言えば、おかしい言い方になるが、
いくつかの大きな建設会社にそれぞれが
行先を持っている。2.000年まではバランスよく
各建設会社に仕事が割り振られていたが
02～05年にかけて、沖縄では、大規模な
談合事件が発覚した。
沖縄県内だけで約170社！公共工事に参加できる、
ほぼすべての建設会社と言ってもいいほど。
入札の禁止、損害賠償、損害賠償額は
100億とも言われている。その為に多くの
建設会社が倒産して、下請けの連鎖倒産も
あり、残った建設会社の建物も気のせいか、
傾いているように見える。
談合が悪いことであるとわかってはいるが、
一番、被害を受けるのは、現場監督の下で
言われた仕事だけ一生懸命働いている人達で、
給料がもらえない。
昨年の給料を先月にかけて貰うなんてことも
あり、それでも支払ってもらえるだけ
ありがたいと言う。今でも、潜水作業のオファーが
来ることもあるが、支払の話になると、
あやしくなってくるので、ほとんど断っている。
宮古近海で大きなタンカーでも沈まないかぎり、
もうチームを組むこともないだろう。
