うんたま森のキジムナー

女郎蜘蛛

十代の頃から親元を離れて一人暮らしを
している。同世代の友人達が、常に出入りを
していたので、一人になったことはほとんど
ないが、ある日、私は行方をくらました。
一人で一週間ほど誰にも告げずに北陸の金沢の
知り合いのところで世話になっていた。

突然、私の姿が見えなくなったことで、
大騒ぎしたそうだが、家出・・・?の原因は
誰も聞こうとしなかった。きっと一人一人何か
思い当たるふしがあったのだろう。
実は・・・今だから話せるが、飲んで家に帰った日、
トイレに入ると大きな蜘蛛がいたからだ。
ワンルームの広いマンションでの蜘蛛の出現には
酔いが覚めてしまった。

熊やイノシシ・船よりも大きなサメと出くわした
こともあるけれど、蜘蛛ほど怖いものはない。
車しか乗ることのなかった私が、一人で電車に
乗って遠出をしたのは、後にも先にもあのとき
だけだろう。金沢の知り合いも突然前触れもなく
現れた私に理由も聞かず世話をしてくれたのが
心苦しかった。(蜘蛛が原因とは言えない)

宮古島での暮らしに不満などないが、この季節に
なると、あちらこちらの軒下に蜘蛛が
大きな大きな巣を張る。こないだなんて猫が蜘蛛を
くわえて部屋に入ってきたときは気を失いそう
だった。

黄色のボーダーパンツをはいて両手両足を大きく
広げ、巣に張り付いているあの姿だけは、
私には無理ぃ~無理ぃ~絶対に無理!


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