うんたま森のキジムナー

正月料理

沖縄では、旧暦の正月を祝う習慣があり、新暦の正月を
しない家庭が多かった。ちょうどサトウキビの刈り入れ
時期とかさなることから、正月どころではなかった。

テレビで民放が放送されるようになり、本土企業の
進出など、それに本土に出ている家族や親戚、友人などが
里帰りしてくるので、いつのまにか旧正月ではなく、
新暦の正月にかわっていった。
いまでは旧正月を祝うのは、古くからの習慣に基づいて
いる人か漁師街くらいになった。

新暦の正月、旧暦の正月、ご先祖様の正月、これが沖縄には
正月が3回あると言われる由縁だ。

正月に雑煮を頂く。雑煮は各地によって異なる。
沖縄では、目出度い席に出てくる中身汁(豚の内臓)が
雑煮になる。御節料理は重箱の三段重ね御三味(ウサンミ)
「海・天・地」と呼ばれるもので、
紅白に色付けされたコブシメや、昆布、豆腐、皮付きの三枚肉、
それに天婦羅、お祝いには欠かせない刺身が沖縄の正月料理。
これも今では知らない人の方が多くなった。

正月は、スーパーの御節か仕出しの御節、コンビニの御節が多い。
その御節も本土の御節になっている。

家族で正月を祝うより、久しぶりに出会う里帰りしている友人や
知人と出かけることのほうが多くなってきている。
私はと言えば・・・この島にきてから30年以上たつが
年末・年始にやってくる人達と一緒に海に出て、
帰ってきてからは飲んだくれている。


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