聞こえてくる。今日の準備は、前日までに終えていても、
何かと忙しいのがショップの朝。
朝っぱらから、ドアに足の小指をぶつけて痛い！
「走りまわるな！」と注意している手前、足の小指をドアに
ぶつけた痛みは、誰にも知られず我慢しなくてはならない。
子供の頃、「畳べりを踏んではあきません」と祖母によく
叱られた。畳べりとは、畳の縁っこにある布の部分を言う。
部屋に敷いてある畳の踏んではいけない場所があるなんて、
とうてい子供に理解など出来るはずもない。しかし、叱られるので
踏まないようにしていた。畳の縁を踏まないように注意して
歩くので、自然と足元を見て部屋の中では走り回らなく
なる。この歳になって、「畳の縁を踏んだらあきません」という
意味がようやく理解できるようになった。
昨日、居酒屋で子供が店の中を走りまわっていた。
お母さんは「これ、じっと座っていなさい」と何度も注意するが、
子供はなかなか言うことをきかない。回りの人に
「申し訳ありません」と頭をさげるお母さん。
じっと座っていられないのが普通の子供、親は美味しいものを
食べて、お酒を飲んで好きなことをしているのだから、子供だって
いつまでもじっと座ってはいられない。
スタッフも朝から大忙し！下手に注意すれば、
「じゃぁ、手伝ってください」なんて言われかねない。
ドタバタ、ドタバタ、聞こえてくる足音も鳥の鳴き声も同じ
ような朝の音、さぁ、今日も一日、楽しく遊んでこよう。
こうして毎日、海で楽しく遊べるのも
ドタバタ、ドタバタと走り回る足音のおかげだ。
