うんたま森のキジムナー

言い伝え

9月は、大きな台風がやってくる。
過去の統計を見ても、被害をもたらす台風は9月に
集中している。今年は台風の当たり年のようで、常に
近海に台風の影が見えている。
とはいえ、テレビやネットで、台風の発生情報が
リアルタイムでいつでも知ることができるのはありがたい。

携帯電話もない頃は、いつも回りの変化に神経を
とがらせていた。空に筋状の雲が現れると、これは
近海に低気圧が発生したことを教えてくれている。
テレビもないような離島では、すぐに電話で
177天気予報を聞いていた。

それでも低気圧の発生状況はわからないことが多くて、
慣れない離島では、その土地の老漁師に聞いて回った
こともある。

撮影の仕事では、撮影前にその場所の下見をする。
専門用語でロケハンというが、ロケハンの中でも、
その土地の天候の変化を知ることが何よりも大切だと
いわれている。気象台で年間の統計資料を調査するのは
当たり前で、その土地ならではの言い伝えも重視する。
「夕暮れがいつもより、明るいときは、暴風の前兆さぁ」
「あそこに見える山の上に太陽の光をあびるようなら、
明日は雨さぁ」
「鳥が騒いでいるねぇ。明日は荒れるよ。」
このような言い伝えに助けれたことが何度もある。

ここ宮古島でも、天候に関する数々の言い伝えがあるが、
今はやはり科学の力で気象予報を重視している。
しかし、秋という季節は天気予報もコロコロと変わるので、
時々、昔からの言い伝えを思い出している。


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コメント一覧

kijimuna
サシバより少し小さな鷹のアカハラダカが渡ってきました。低気圧の風を利用して渡るそうです。発達しそうな台風が南海上に現れました。気をつけてください。
ダイバー
「女心(男心?)と秋の空」。秋は天気だけでなく予報さえもコロコロと変わり易いとは言うものの「風雨から身を守る建物」を作ることが仕事の建設業は完成するまで風雨から逃れられないので、気象情報に頼りきりの毎日を送っています。
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