うんたま森のキジムナー

サンゴ移植

沖縄県の辺野古埋め立て予定地で、希少なサンゴが
見つかって、そのサンゴを移植する申請を出した。
というニュースがやっていた。

海水温の上昇やオニヒトデ、開発などの影響を
受けて絶滅の危機にある。埋め立て予定地では、埋め立て前に
環境調査をして、サンゴを移植することがある。

「サンゴの移植」「サンゴの植え付け」
自然を守っているというイメージがある。

サンゴの移植やサンゴ礁そのものの移築の仕事に
携わってきたが、移植や移築をすることは大きく取り上げ
られるのに、途中経過やその後のことが伝えられることは
ほとんどない。

沖縄の海だから、移築先にも当然サンゴが存在する。
あまり知られてはいないが、別種のサンゴ同士は
生きるために場所取りをする。
移植や移築をする場合は、移植先のサンゴをなんとかしなければ
ならない。手っ取り早い方法は移植先のサンゴを掃除する。
その後、植え付けていく。

移植されたサンゴの歩留まりは50%ほどといわれているが、
これは翌年、翌々年までの調査の結果で5年後 10年後の
調査はほとんどされない。

もともと、その場所になかったサンゴであるということは、
その場の環境に適さない。
サンゴの移植ではボランティアの方が参加してくれる
こともあるけれど、泳いで現場に行くわけにはいかない。
ダイバー船 監視船・サメ監視船が必要となる。

サンゴ礁そのものの移築となれば、
工事台船・クレーン船・ダイバー船・監視船となり
莫大な費用が発生する。
その後のサンゴより、その仕事を必要としている人たちもいる。



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