写真は琵琶湖の夕暮れ
横浜市で開催中の国連の、気象変動に関するIPPC作業部会で
今世紀中頃に地球の平均気温が2.5度上ったら、
日本の果樹生産エリアが劇的に変化して、
静岡県の温州ミカンの生育が難しくなると予測している。
米や小麦の栽培適地も北上し、生産不能すると予測している。
温暖化が進むと2060年には年平均気温は17.5~20.5度となり
ミカンの皮の生育が実を上回るため隙間ができて浮皮現象が起き、
腐りが出るなどの被害が発生する。
また、米海洋大気局(NOAA)は、ハワイのマウナロア観測所で
測定した大気中の二酸化炭素の濃度が、3月16日から5日間
連続して大台の400PPMを超えたと発表しました。
昨年より約二か月早い大台超えにNOAAの研究者は
「化石燃料からの大気中へのCO2排出が続く以上、
来年はもっと早い時期に400ppmを超えることになる。」
と警告しています。産業革命前は280ppmだったと
推定されているが、今年のピークは5月で402ppmに達し、
来年は404ppmに上昇すると予測しています。
化石燃料から排出されるCO2を80%減らせなければ
濃度上昇を止めることはできないと指摘し、
温暖化対策の必要性を訴えています。
CO2削減は、世界的に取り組む必要がある状況であるのに、
原発被害を受けた日本の発電所に言い難いことであるが、
今日の中日新聞では、浜岡原発停止中の中部電力が
愛知県の武豊火力発電所に原発1基分に相当する
100万KW級の石炭火力に転換する案を発表しています。
化石燃料の中でも石炭は一番CO2発生率が高く、石炭は
輸入に100%頼ることが日本経済にとって大きな損失になること
更に、脱原発に代わる再生可能エネルギー開発が遅々として
進まない現状で電気料金を上げ、消費税を上げて行ってよいか。
具体性がない脱原発など、格好の良いことだけでは生きていけません。
原発は、電力会社と政府だけで作ったのではありません。
放射能漏れ、核のゴミや汚染水の処分を、電力会社だけに任せていては、
いつまで経っても処理はできません。全国民が一致協力してこそ
安全な処理が可能になって来るのです。
国民は電力会社だけに、何時までも責任を押し付けていては、
永遠に放射能と、核のゴミの中で生きて行くしかありません。
原発に頼らぬことは、夢物語ではないと新聞の社説にあります。
今の、日本を考えるとき50年先の生活がどうなっているか、
資源の状況がどうなっているか、世界の自然環境はどうなったか
夢物語で終わらせないためには、
先を見る力を養う必要があるのではないのでしょうか。
蘇生
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