平成22年6月30日、FMICSに書いたモノです。
こんな視点もありなんですね~
以下、加筆部分は赤字で入れます。
今年の6月は例年になく寝不足が続きました。理由は4年に一度のワールドカップが始まり、月末にはシンポがあったからです。決勝トーナメントの6月29日の日本×パラグアイ戦は120分の死闘のあと、PKで負けてしまいました。結果は負けでしたが、とにかく岡田ジャパンのすべての選手とスタッフに「ありがとう」と伝えたい。戦った4試合から「感動と絆」の熱いキーワードをいただきました。
本当に熱い感動と絆でした。
それにしても、ワールドカップが始まる前の、岡田ジャパンに対しての批判はひどいもので、一時は多くのメディアが岡田監督の進退問題まで騒ぎ出す始末でした。岡田監督の心中は大変なプレッシャーだったと思います。
まあ、仕方ないことですがひどいもんでしたね~
ワールドカップが始まる前に岡田監督の口から出た言葉は、“ベスト4を目指す”という当時の空気からは信じられない強気の発言でした。その上に本田選手からは、個人的には“優勝”も考えているという途方もない目標が語られ、メディアからビックマウスとまでいわれました。このとき多くのメディアは、本田選手の本当の実力を知らなかったと思います。カメルーン戦に1対0で勝利しても、岡田ジャパンを認めずにカメルーンのチームの内情がどうのこうのと理由を探して、本田選手の実力や自国のチームを過小評価して納得していたメディアは多かったと記憶しています。その後のオランダ戦に0対1で敗れたあたりから、少しずつ全体の空気が変わりつつあることに気づいたのは、私だけではないはずです。そして、デンマークと戦った時には、選手たちの絆(チームワーク)が目に見えるようになり、結果は3対1という見事な成果を残すものでした。もうこの時点で、本田選手をビックマウスという者は誰一人なく、岡田ジャパンを引っ張る救世主のような扱いに変わっていました。このままだといいところまでいくのでは、という期待に包まれているとき、本田選手は冷静にチームの目指す方向を見定めていたと思います。このとき、相変わらず本田選手は“優勝”の2文字を発し、数人の選手がやっとベスト4といえた状態でした。このとき、私が感じていたことは、他にも誰か“優勝”をいわないとベスト4はおろかベスト8にも残れないだろうということです。まずは“言葉ありき”ですから、言葉を発信しないと想いは届かないことを改めて感じさせてくれたワールドカップでした。
本田選手は本当にすごいと思います。彼がいたから頑張ったし勝つという意識が強くなってきたと思っています。
世の中で起きることの多くは、人が創造したことが形になっていることを思い出してください。鉄が空を飛ぶことも、海に浮かぶことも、誰もが無理だと思っていたときに、自らを信じて創った者が結果を残したのです。
まさにこれですよね~強く想うことです。
今年度の就職は、過去最低水準とされる今春の大卒就職率を下回りかねないといわれています。学生さんには回りの空気に流されることなく、自分を信じて就職活動をしてもらいたいものです。
そして、岡田監督や本田選手のように、強い精神力で冷静に自分を信じて壁を乗り越えてもらいたい。
就職活動の流れが当時より悪くなってきているような気がします。
頑張ろうとしてもなかなか上手くいかない学生が増えてきているのは確かです。
明らかにコミュニケーション能力が低下してきています。