平成20年12月24日に平成21年1月のFMICS裏巻頭用に書いたものに赤で加筆しました
昨年は大学を取り巻く環境が急速に「変」化し、そのツケが学生に回ったのです。
年末恒例行事となった日本漢字能力検定協会が公募する「今年の漢字」2008年は「変」でした。
この「変」は短期間での首相交代や米国の大統領の政「変」、株価暴落、円高など世界的な金融情勢の「変」動、中国ギョーザ、事故米などの食の安全に対する意識の「変」化、ミャンマーのサイクロン被害やゲリラ豪雨に象徴される世界的な気候異「変」。
それに若いスポーツ選手の台頭やノーベル賞の複数受賞など時代のいい「変」化を振り返り反省しながら、新たな変化に挑戦する気持ちを込めて「変」の字を前向きに見つめたいというのが選択の理由でした。
この「変」から感じたことは、明らかに世界が身近になりグローバル化したんだということです。
グローバル化とは、世界規模の経済システムが史上初めて形を現してきたこという。
そのグローバル化に亀裂が生じたことを危惧した元米国務長官のヘンリー・キッシンジャー氏は、
「グローバル化の前提は競争によって最も効率の高いものが生き残ることにある。
つまり定義上、そこには勝者と敗者がいる。
負け続けるものがいれば、彼らは身近な政治制度に救済を求める」といった。
まさにこの言葉通り、日本の社会もグローバル化が急速に進み大学にも勝ち組と負け組みの明確な線引きが始まっているように感じます。
そこで政治制度に救済を求めたいところだが、大学を取り巻く環境は競争的資金重視の方向性などをみると弱者救済とはいえない状況です。(すでに大学の救済どころではありませんね。学生が集められない大学はなくなってしまえぇぇ!ですね)
私の新年の夢は、学生がイキイキと出来る社会を大学が創ることです。(この学生がイキイキと社会を創りたい気持ちは今でも変わりません)
いよいよ、より高いミッションを掲げて“まずははじめよう”(とにかく動いて汗をかくことですよね。改めて読んでもう一度気を引き締めます)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます