先日出掛けた海沿いの道で、
ぼ~っとしていたら、電線に鳥さんが!
肉眼では誰だか分からない。
慌ててカメラを向けた。
あぁ~!
でも、この色。
間違いなく、あの鳥さん。
イソヒヨドリのオス。
ヒヨドリと名前には付くけれど、
ヒヨドリの仲間じゃなく、ヒタキ科。
今の時期には、
あの美しいさえずりはほとんど聞けない。
イソヒヨドリは、繁殖期以外でも、
天気の良い日はさえずることが知られている。
と、Wikipediaにチラッと書いてあったけれど、
私自身は繁殖期以外に、
その声を聞いたことはなかった。
それが、ちょうど2ヶ月ほど前の9月下旬、
自宅でイソヒヨドリのさえずりを耳にした。
思わずカメラを片手に、その姿を探しに行った。
近所のマンションのフェンスに!
電線に場所を変えて、その美声を披露し始めた。
ここでふと・・・
なんでこんな9月にさえずっているんだろう?と・・・
すると、近くの屋根の上に、もう1羽やって来た!
最初はメスが来たのかと思ったけれど・・・
よく見れば、オス。
たぶん、さえずっているイソヒヨドリの息子。
ちなみに、メスはこちら。
オスのようなツートーンの色合いじゃなく地味。
電線のオスは、さらに美声を響かせる。
さっきまで屋根の上にいたもう1羽、
そばにやって来て、
その美声に耳を傾けているようだった。
まだ尾羽も短い若鳥。
そして・・・
さえずりには、まだ程遠い声を上げ始めた。
あれはきっと・・・
もうすぐ独り立ちして旅立って行く息子に、
イソヒヨドリのお父さんが、
先祖代々伝わる愛の唄を、
手本を示して伝授していたんだろう。
・・・と、思う。
『女は、こうやって口説くんだぞ!』って・・・