日曜日、ふと思い立って篠栗九大の森へ。
ほぼ1年ぶり。
ミゾソバの花が咲く一画。
ちっちゃな虫さんたちがやって来ていた。
ホソヒラタアブや、
ミナミヒメヒラタアブたち。
ミゾソバが咲いている辺りは、
グジュグジュの湿地状なので、
足を踏み入れるのは躊躇われる。
行きがけに買ったサンドイッチと、
家から淹れてきたコーヒーで朝ご飯。
サンドイッチを頬張りながらも、
周りをキョロキョロ。
飛んでいる虫さんを品定め。
1番最初に目に付いたのは、コミスジ。
コミスジは大きな蝶じゃないけれど、
その特徴的な飛び方で、
遠くからでも判りやすい。
ヒラッ、ヒラッ、ツーン・・・と言うか、
フワッ、フワッ、スィーン・・・と言うか、
言葉で表現するのは難しいけど・・・
コミスジはイチモンジチョウ亜科の蝶で、
良く似た種では、ミスジチョウや、
ホシミスジが九州にもいるようだけれど、
未だ出逢ったことがない。
彼らの飛び方も、
コミスジと同じなんだろうか?
コミスジの花止まりを初めて撮った!
セイタカアワダチソウだけどね、
ま~、花は花。(笑)
コミスジの近くにいたのはオオハナアブ。
一見、蜂のような見た目の花アブ。
オレンジ色の蝶の姿が目に入って、
追いかける、追いかける!
もしかしたら、
今回の1番のお目当ての蝶かも知れない。
しか~し、残念ながら違った。
ツマグロヒョウモンの男の子だった。
逢いたかったのは、メスグロヒョウモン。
メスはその名の通り黒いけれど、
オスは、ツマグロ君と同じオレンジ色。
遠目には見分けが付かないぐらい似ている。
メスグロヒョウモンには、
ここ九大の森でしか逢ったことがない。
今回もと期待していたけれど、駄目だった。
メスグロヒョウモンは、
福岡県では準絶滅危惧種指定。
1年に1回ぐらいは逢わないと、不安だ。
篠栗九大の森には、
いつも南側出入口から入って、
池の周り約2kの散策路を歩き、
北側出入口近くの東屋で折り返す。
折り返してからは、
所々で散策路から外れ、
奥まった林縁を歩きまわっての虫探し。
そしてまた散策路へ戻り、
南側出入口を目指すパターン。
したがって、2kmx2+ウロウロで、
およそ5kmほどの散策。
折り返し地点の東屋に、
ドングリが3個並べて置かれていた。
まぁるいドングリ、クヌギかな。
東屋でコーヒー飲んで一休みして、
来た道を戻ると・・・
ベンチの上にドングリが!
今度は4個あった。
さっきの東屋の3個を置いた人物と、
きっと同じだろうと思った。
また、あるかも知れない。
次は、5個だったりして・・・
ちょっと、宝探し気分🎵
サクラの広場へ入り込む。
ここの林縁には、
たくさんの虫さんが潜んでいるんだ。
今の時期は、ヒト科はだ~れもいないし・・・
奥まった場所の桜の樹に花が咲いていた。
普通のソメイヨシノのはず・・・
一人お花見と洒落込んでいたら、
先客がいた。
オオカマキリかな?
以前、背中にハートマークのある、
エサキモンキツノカメムシのいた場所を、
チェックしていたら・・・
ちょっと大きめの蟻さん発見!
いや、待て、これは蟻じゃない。
アレだ、アレ・・・
ホソヘリカメムシの幼虫だ!
ホソヘリカメムシの幼虫は蟻に擬態し、
成虫の飛ぶ姿は、
足長蜂にソックリと言う。
今回初めて、その幼虫と出逢った。
一丁前に、威嚇していた。
かなり明るい緑色のカマキリ。
ハラビロカマキリかな?
ホタルガ
笹の葉の上をノソノソ歩いていた。
開帳3cmもない小さな蛾。
ベニスジヒメシャク、
コベニスジヒメシャク、
フトベニスジヒメシャクと、
似たような蛾が数種いるけれど、
ここは消去法で、
ウスベニスジヒメシャクかな、と・・・
ちっちゃ~なミナミヒメヒラタアブ。
今回の1番の目的は、
メスグロヒョウモンだった。
この蝶は元々の数が少ないんだから、
逢えなくても、まあ仕方ない。
でも、いつも必ず逢えていた蝶が、
今回全く姿を見せてくれなかった。
ムラサキシジミにテングチョウ。
アカタテハもいなかったな~。
ツマグロヒョウモンも少なかったし・・・
これは、ぶんぶんさんも仰っていた。
全国的なものなのか?
この夏の驚異的な暑さや、
ダラダラ続いた残暑のせいなのか?
最後に見つけたベンチのドングリ、
5個だったよ。