おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

久しぶりに、篠栗九大の森へ行って来た。

2023年10月17日 15時03分33秒 | 虫さん
日曜日、ふと思い立って篠栗九大の森へ。
ほぼ1年ぶり。





ミゾソバの花が咲く一画。


ちっちゃな虫さんたちがやって来ていた。



ホソヒラタアブや、
ミナミヒメヒラタアブたち


ミゾソバが咲いている辺りは、
グジュグジュの湿地状なので、
足を踏み入れるのは躊躇われる。





行きがけに買ったサンドイッチと、
家から淹れてきたコーヒーで朝ご飯。

サンドイッチを頬張りながらも、
周りをキョロキョロ。
飛んでいる虫さんを品定め。





1番最初に目に付いたのは、コミスジ
コミスジは大きな蝶じゃないけれど、
その特徴的な飛び方で、
遠くからでも判りやすい。
ヒラッ、ヒラッ、ツーン・・・と言うか、
フワッ、フワッ、スィーン・・・と言うか、
言葉で表現するのは難しいけど・・・


コミスジイチモンジチョウ亜科の蝶で、
良く似た種では、ミスジチョウや、
ホシミスジが九州にもいるようだけれど、
未だ出逢ったことがない。
彼らの飛び方も、
コミスジと同じなんだろうか?


コミスジの花止まりを初めて撮った!
セイタカアワダチソウだけどね、
ま~、花は花。(笑)





コミスジの近くにいたのはオオハナアブ。


一見、蜂のような見た目の花アブ。




オレンジ色の蝶の姿が目に入って、
追いかける、追いかける!
もしかしたら、
今回の1番のお目当ての蝶かも知れない。


しか~し、残念ながら違った。
ツマグロヒョウモンの男の子だった。


逢いたかったのは、メスグロヒョウモン
メスはその名の通り黒いけれど、
オスは、ツマグロ君と同じオレンジ色。
遠目には見分けが付かないぐらい似ている。
メスグロヒョウモンには、
ここ九大の森でしか逢ったことがない。
今回もと期待していたけれど、駄目だった。
メスグロヒョウモンは、
福岡県では準絶滅危惧種指定。
1年に1回ぐらいは逢わないと、不安だ。




篠栗九大の森には、
いつも南側出入口から入って、
池の周り約2kの散策路を歩き、
北側出入口近くの東屋で折り返す。
折り返してからは、
所々で散策路から外れ、
奥まった林縁を歩きまわっての虫探し。
そしてまた散策路へ戻り、
南側出入口を目指すパターン。
したがって、2kmx2+ウロウロで、
およそ5kmほどの散策。



折り返し地点の東屋に、
ドングリが3個並べて置かれていた。
まぁるいドングリ、クヌギかな。

東屋でコーヒー飲んで一休みして、
来た道を戻ると・・・


ベンチの上にドングリが!
今度は4個あった。
さっきの東屋の3個を置いた人物と、
きっと同じだろうと思った。
また、あるかも知れない。
次は、5個だったりして・・・
ちょっと、宝探し気分🎵




サクラの広場へ入り込む。
ここの林縁には、
たくさんの虫さんが潜んでいるんだ。
今の時期は、ヒト科はだ~れもいないし・・・


奥まった場所の桜の樹に花が咲いていた。


普通のソメイヨシノのはず・・・




一人お花見と洒落込んでいたら、
先客がいた。


オオカマキリかな?



以前、背中にハートマークのある、
エサキモンキツノカメムシのいた場所を、
チェックしていたら・・・


ちょっと大きめの蟻さん発見!
いや、待て、これは蟻じゃない。
アレだ、アレ・・・


ホソヘリカメムシの幼虫だ!


ホソヘリカメムシの幼虫は蟻に擬態し、
成虫の飛ぶ姿は、
足長蜂にソックリと言う。
今回初めて、その幼虫と出逢った。
一丁前に、威嚇していた。





かなり明るい緑色のカマキリ。
ハラビロカマキリかな?





ホタルガ


笹の葉の上をノソノソ歩いていた。





開帳3cmもない小さな蛾。
ベニスジヒメシャク
コベニスジヒメシャク
フトベニスジヒメシャクと、
似たような蛾が数種いるけれど、
ここは消去法で、
ウスベニスジヒメシャクかな、と・・・





ちっちゃ~なミナミヒメヒラタアブ




今回の1番の目的は、
メスグロヒョウモンだった。
この蝶は元々の数が少ないんだから、
逢えなくても、まあ仕方ない。

でも、いつも必ず逢えていた蝶が、
今回全く姿を見せてくれなかった。
ムラサキシジミテングチョウ
アカタテハもいなかったな~。
ツマグロヒョウモンも少なかったし・・・

これは、ぶんぶんさんも仰っていた。
全国的なものなのか?
この夏の驚異的な暑さや、
ダラダラ続いた残暑のせいなのか?





最後に見つけたベンチのドングリ、
5個だったよ。