2021年10月16日、今月2回目の
登録文化財の会場、墨会館でのコンサートに
ピアノ独奏で出演しました。
コンサートの本番は11時からです。
リハーサルは9時にスタートしました。
普通、複数の出演者でのコンサートの場合、
リハーサルは、持ち時間、一人何分と
決められることが多いようです。
今回は会場に来た順に、本番で弾くように
通して1回ずつ演奏することになりました。
まるでストリートピアノで演奏するみたい。
本番の前に2回、ストリートピアノで
演奏した気分になりました。
さて、この会場は現在、愛知県一宮市の
公民館となっています。この建物は、
丹下健三さんの昭和30年代の建築です。
もともと”艶金”という繊維会社の社屋として
建てられました。当時の繊維産業の繁栄を
象徴するような、斬新な建物でした。
建物の見どころはパネルで表示されています。
1階は改装されて公民館として使われています。
2階部分は、文化財として保存されています。
2階へ上がると社長さん重役さん専用の
スペースです。一般の社員さんは当時、
この階段を上がることはなかったそうです。
2階部分はボランティアガイドさんの
案内で見せてもらうこともできるとか。
丹下健三さんのデザインした家具も
公民館スペースに展示されていました。
当時、時代の先端を行くデザインだった
座り心地のよい椅子が置かれています。
この椅子に腰かけて、リハーサルの録画を見て
みました。「ここはもっとスピードUPかな」
と、本番に備えて、演奏を立て直していきます。
リハーサルタイムに2回演奏できたので、
本番は割合、落ち着いて演奏できました。
ピアノはYAMAHAのフルコンサートピアノ。
古いものですが、よく響いてパワフルです。
響きすぎるくらいなので、ピアノ半開です。
ここを一般に開放して、”ストリートピアノ”
のように演奏することができないかしら?
公民館だから制約が多いかな…と思いますが、
一度、ストリートピアノ企画をやってみたい!
そんなことを思いました。