ピアノ仲間でのピアノ勉強会の時、
休憩時間にLGBTの話題になりました。
「最近LGBTのことが話題になって
いますよね。同性婚のカップルが結婚式
挙げられるお寺があるとか、LGBT対応の
学校の制服が考案されたとかね。でも、
漫画とかTVドラマには、オネエとか
よく登場するけど、私の身近なところに
そういう人を見かけない。だからいまいち
現実味がない話題だと思うけど…。」
仲間の一人が言いました。
ピアノ連弾パートナーさんの一人が
答えました。
「いやいや、結構身近にいますよ~。
実は私の先生はLGBTだったようです。
おしゃれで素敵な男性の先生でしたが、
親族でない男性の方と同居していましたよ。
しゃべりかたが女性的で優しく、とても
親切で感じのよい先生でしたね~。」
また別の人が、言いました。
「この間、仲間のピアノ発表会の出演者で、
LGBTらしき小学生男子、いましたよ。」
「司会者が男の子の名前を紹介したのに、
ステージに出てきたのは、髪に大きな
リボンを結んで、カワイイ夢いっぱいの
ドレス姿の”どう見ても女の子”でした。」
「一瞬、司会者が名前を間違えたかなと
思ったのですが、その教室で有名な
”男子のピアノの生徒さん”だったそうです。
「その子のご両親が、ピアノのレッスンと
発表会の時だけ、女の子に変身していいよと
言っているそうでした。そういうことも
今の時代、あるのですね。」
ピアノの時間だけは、自分らしく過ごせる
素敵な時間だったのですね。
そう、みんなの周りには結構
LGBTさんがいるようですね。
特に芸術の世界には多いかもしれない。
そういえば、私の身近なところにも…。
結婚前の一時期、教員をしていた時に
素敵なLGBTの音楽の先生、いましたよ。
定年後の再雇用、音楽の非常勤講師さん。
美しくエレガントなKAYO先生でした。
声がとても低いのが印象的でしたが、
人気歌手の中にもしゃべる声が低い人
いますよね。別に気にしていなかった
けれど、実は男性だと聞いてびっくり。
定年までは、普通に”男性の名前で
男性の服装で、男性の先生”として
学校に勤務していたそうです。
定年後の再雇用で、私と同じ学校に来た時、
”女性の通称名を使い、女性の服装で
女性の先生”として勤務するようになったとか。
KAYO先生、みんなに教えてもらうまで
ずっと”女性の先生”だと思っていました。
知ってからも、私には普通に”女性の先生”だと
思えたし、特別なこととは思いませんでした。
定年までは無理して”男の先生”になって
いたけれど、定年後は自分の心に従って
女性として勤務したかったのですね。
その時代は、ちょっと珍しかったです。
でも、昔のこと。私の知らないところで
随分ご苦労されたかもしれないです。
その時代に比べると、今の時代、
自分の心に従った性別で生きていく
ことを応援するの人が多くなってきて
いるのではないでしょうか。
差別なく、すべて受け入れる社会に
なっていくといいですね。