コンサートホール、社寺、博物館の歴史講座などで歴史トーク&演奏している珍し~い「歴女ピアニスト」のブログ。
愛知県一宮市、一宮駅に設置された
ストリートピアノが修理に出されました。
その間、代わりのピアノが設置されています。
どこのメーカーのピアノかわかりませんが、
かなり凝った装飾のあるクラシカルな雰囲気の
白っぽいアップライトピアノでした。
元、ここにあったピアノの修理が完了するまで
おそらく10月上旬まで設置されるそうです。
さて、最近歴史講座のアトラクション演奏が
ないので、なかなか演奏する機会のない
大河ドラマ”鎌倉殿の13人”のテーマ曲、
初めて公開の場(?)で演奏しました。
私にとって、久しぶりのストリートピアノ。
この曲はクラシックの曲に比べて、
曲の長さが短いです。演奏時間2分ぐらい。
あっという間に終わります。
聞いて下さった方に、「カッコいい曲
ですね。なんという曲?」と聞かれました。
駅ピアノ向けの曲かもしれませんね。
おぉ~! ”猫足”のピアノですね。
”猫足”のピアノ、昔、我が家にも
あったような思い出があります。
なかなか面白い装飾のあるピアノです。
珍しいです。かなり古いものを
再生したのではないでしょうか?
雨降りの平日、さほど人通りも多くない
午前中なのに、結構、ピアノを演奏する人は
次々とあったようです。
楽しく聞かせていただきました。
…で、弾き心地はどうだった?
弾き心地、響きはよかったです。
またこのピアノがあるうちに、もう1回行って、
次はクラシックの曲を弾こうかなと思っています。
ピアノ仲間でのピアノ勉強会の時、
休憩時間にLGBTの話題になりました。
「最近LGBTのことが話題になって
いますよね。同性婚のカップルが結婚式
挙げられるお寺があるとか、LGBT対応の
学校の制服が考案されたとかね。でも、
漫画とかTVドラマには、オネエとか
よく登場するけど、私の身近なところに
そういう人を見かけない。だからいまいち
現実味がない話題だと思うけど…。」
仲間の一人が言いました。
ピアノ連弾パートナーさんの一人が
答えました。
「いやいや、結構身近にいますよ~。
実は私の先生はLGBTだったようです。
おしゃれで素敵な男性の先生でしたが、
親族でない男性の方と同居していましたよ。
しゃべりかたが女性的で優しく、とても
親切で感じのよい先生でしたね~。」
また別の人が、言いました。
「この間、仲間のピアノ発表会の出演者で、
LGBTらしき小学生男子、いましたよ。」
「司会者が男の子の名前を紹介したのに、
ステージに出てきたのは、髪に大きな
リボンを結んで、カワイイ夢いっぱいの
ドレス姿の”どう見ても女の子”でした。」
「一瞬、司会者が名前を間違えたかなと
思ったのですが、その教室で有名な
”男子のピアノの生徒さん”だったそうです。
「その子のご両親が、ピアノのレッスンと
発表会の時だけ、女の子に変身していいよと
言っているそうでした。そういうことも
今の時代、あるのですね。」
ピアノの時間だけは、自分らしく過ごせる
素敵な時間だったのですね。
そう、みんなの周りには結構
LGBTさんがいるようですね。
特に芸術の世界には多いかもしれない。
そういえば、私の身近なところにも…。
結婚前の一時期、教員をしていた時に
素敵なLGBTの音楽の先生、いましたよ。
定年後の再雇用、音楽の非常勤講師さん。
美しくエレガントなKAYO先生でした。
声がとても低いのが印象的でしたが、
人気歌手の中にもしゃべる声が低い人
いますよね。別に気にしていなかった
けれど、実は男性だと聞いてびっくり。
定年までは、普通に”男性の名前で
男性の服装で、男性の先生”として
学校に勤務していたそうです。
定年後の再雇用で、私と同じ学校に来た時、
”女性の通称名を使い、女性の服装で
女性の先生”として勤務するようになったとか。
KAYO先生、みんなに教えてもらうまで
ずっと”女性の先生”だと思っていました。
知ってからも、私には普通に”女性の先生”だと
思えたし、特別なこととは思いませんでした。
定年までは無理して”男の先生”になって
いたけれど、定年後は自分の心に従って
女性として勤務したかったのですね。
その時代は、ちょっと珍しかったです。
でも、昔のこと。私の知らないところで
随分ご苦労されたかもしれないです。
その時代に比べると、今の時代、
自分の心に従った性別で生きていく
ことを応援するの人が多くなってきて
いるのではないでしょうか。
差別なく、すべて受け入れる社会に
なっていくといいですね。
2年ほど前のことです。
大河ドラマ「麒麟が来る」のテーマ曲、
ピアノ編曲バージョン、とても気に入って
地元でよく演奏していました。
一度この曲を「麒麟が来る」ゆかりの地でも
演奏してみたいな~と思いました。
でもコロナ禍で歴史イベントに呼ばれて
ゆかりの地で弾くような機会はゼロでした。
その上、クラシックのコンサートでは、
TVドラマの曲をホールで演奏する機会は
まずありませんでした。
ところが、そう願っているうちに、
「麒麟が来る」ゆかりの地、岐阜の
コンサートホールで演奏するチャンスが
やって来ました。
演奏が終了後、アンコール演奏があるのですが、
それを「お楽しみコーナー」として企画。
「ジャンルを問わず演奏して!」と言われました。
「ゆかりの地、岐阜で演奏する。」
歴史イベントが開催されなくても、
願っていることは叶いました。
そのうち、ふと「ゆかりの地、京都でも
演奏したい。」と思いました。
「麒麟が来る」も2021年初めに終了し、
「さすがに京都はご縁がなかったか?」
…と思っていたら、2021年12月になって
京都で演奏するチャンスが舞い込んできました。
そればかりではなく、もう1か所、
まるで呼ばれたかのように演奏しました。
その場所は、ストリートピアノです。
「ゆかりの地、本能寺」から徒歩2,3分の
場所にストリートピアノが設置されていました。
ゆかりの地での演奏、すごくウケました。
…というワケで、いつも間にか
お願いは叶っていました。びっくりです。
さて、では今、取り組んでいる大河ドラマの
テーマ曲、「鎌倉殿の13人」ですが、
「今年はゆかりの地、鎌倉で演奏する!」と
願ってみてもいいかしら~?
夢をふくらませています。