4月も半ばというのに、冬着の寒さ。
お昼過ぎまでは冷たい雨。
ゆえに、傘を手に。
導かれる感覚をもとめて。
傘の重み、揺れ、振り回しても許される空気・広さ・狭さ。
寒くない場所で。
導かれるならば、
目にするものも手元の傘が決める。
時には、その傘が見ている。
惑う、その傘を受け止める私が、動きを生む。
持ち替える
滑らす
乗せる
置く
投げる
掴む
シンプルに、無駄なく、受けるように。
立てかけた傘が、ふ、と止まっている。そのシンプルさ。
そんな同士が向かい合い。
互いに渡しあう。
とある星の、夢の中のたたかいのようで、
寒さを忘れる。