「まちあるきおどり」中目黒編2010年9月24日昼の回(3回目)
昨日から降り始めて心配されていた雨は、かろうじて止みとどまる。
急な変化の気候は寒さを覚えて、一面の雲は灰色で急ぐまま。
ゆく人波の中に、ほんの隙間があらわれる。
その人々の移りゆく様だけでも、豊かで、質感のリズムにあふれている。
隙間の先に積まれた荷物。
道の向こうには、きっとその持ち主が。
道を渡り、その彼のもとへ。
共に踊る。
いや、実際には、
こちらがその居住まい振る舞いから、踊らせてもらう。
できれば、明るく、強く、広いものへ。
飛び出した外の風は強く
こちらも地に近いところから、転がり起こして抗う。
道の交わりに青があり、水を漕いで進みゆくようで、
宿り木に止まり
仰げば、
宙に人、動く空、渡る橋、
高い空と橋で浮かれた空間に、ゆったりと描く。
再び橋。
この向かい風は、何やら高いところから落ちてくる。
ならば、登るつもりで、つもりで、つもりで、
えい、えい。
自分が無駄なようで、非力。
落ち着いて、止めてみて。
仰向けで、届かない空の流れに背を地に着けて対峙。
そうだ、彼のところに戻ろう。
素足の方が軽く、自在で、彼に近く感じる。
角を過ぎ、いくあてなどないように思えた人影のあった場所には、
なく。
いなくなった今でしか、正面から向かい合えない。
でも、きちんと語り合い、
明るく強く豊かに。
元気で。
元気で。